第5話 風が舞う、白衣のドクター
登場人物紹介
明智あんな 女子高生、キュートフェニックス
三条さゆり 婦人警官、キュートマーメイド
名取なつみ 巫女、 キュートミノタウロス
御影みやび 女医、 キュートドラゴン
嵐山らんる 女海賊、 キュートワイバーン
ピクシー 幻獣王の命を受け人間界に向かう
幻獣魔王 幻獣界や人間界を狙う
*登場する名称は全てフィクションです。
幻獣魔王拠点。
「あらあら、ケルベロス...やられちゃったわね。」
「グリム・リーパーよ、お前はどうするのだ。」
「幻獣魔王様、アタシなら人間共に遅れは取らないわよ。」
「ならば、グリム・リーパーよ。人間界に向かうのだ。」
「はいは~い。」
とある病院。
「みやび先生、急患です。」
「すぐオペの準備よ。オペ室に運んでちょうだい。」
「はい、先生。」
ふぅ...今日のオペも無事終わったわね。
「やっと...見つけたわよ...。」
「えっ...誰か話しかけたかしら?」
「アタシはピクシー。よろしくね。」
「どこから話してるのかしら...。気のせい?」
「あの...ここ...飛んでます...。」
「飛んでる...ムシ...?話すムシかしら?」
「あの...ムシじゃなくて、ピクシーです...先生...。」
「あらあら、何か私に用かしら?」
「先生に戦士になって貰いたいんですが...。」
「戦士...ですか...、申し訳ありませんが、私には患者さん達がいますから、戦士にはなれませんね。」
病院の裏口付近。
「みんな正面から突っ込み過ぎなのよ。でも、グリム・リーパーさんはそんなことはしないのよ。」
みやびとピクシーのやり取りを見るグリム・リーパー。
「あの先生...真面目そうじゃない。ならば...いい手があるわね...。」
病棟。
「みやび先生、患者さん達の容態が急変しています。」
「みんな、落ち着きましょう。順番に診察するわね。」
おかしいわね...、さっきまでみんな普通だったのに...。
「先生...これはグリム・リーパーの仕業で間違いありません。」
「あらピクシーさん、まだいたの?戦士にはなりませんよ。」
「グリム・リーパーはいわゆる死神です。何とかしないと患者さん、みんな死んじゃいますよ。」
「何か方法がありそうね。ピクシーさん、話して貰えるかしら?」
「このブレスを着けて、エレメントコアでグリム・リーパーを倒すしかありません。」
「そうなの...、戦士になるしか無いのかしらね...。」
どうしたらいいのかしら...患者さんは助けたい...。でも...戦士なんて...。
『先生...私の声が聞こえますね。私はドラゴン。このエレメントコアに宿る者です。』
「ドラゴンさん、私にどうしろと...。」
『今、この人間界は幻獣魔王に征服されようとしています。唯一この侵略を止められるのが幻獣戦士なのです。』
「戦士がいなければ、もっと患者さんが増える...そう言いたいのですね。」
『先生、誰でも戦士になれる訳では無いのです。私とシンクロ出来るのは先生だけ。』
「そうですか...。」
確かに今の患者さんの対応はしなくちゃならない...。でも...戦士がいなければ...もっと多くの患者さんが...。
「分かりました。ドラゴンさん、ピクシーさん、私にどれだけ出来るか分かりませんが、私は皆さんを助けたい。」
「あらあら、それは困るわね先生。」
「グリム・リーパー!」
「先生が戦士にならなきゃ、患者さんは助けてあげるわ。でも...戦士になるなら皆殺しよ。」
『卑怯ね、グリム・リーパー。』
「アタシは他の幻獣みたいに突っ込まないのよ。さあ、先生...どうするの?」
どうしよ...患者さんは助けたい...でも...。
ん?風?風がたなびく...。
「ピクシーさん、戦士になるには?」
「このブレスを装着してコアをはめるのよ。」
風が舞う、心がざわめく...。
みやびはブレスを装着する。
「これがエレメントコア...。」
風の感触が心地よい。
「エレメントコア、発動。」
コアを装着するとブレスが輝き出した。
「幻獣武装!キュートドラゴン。」
コアに宿ったドラゴンの力がみやびに流れ込む。
「風の戦士、キュートドラゴン爆誕。悪い人達は吹き飛ばします。」
「あらあら、先生。それじゃ約束通り皆さんを...。」
「ウィンドカッター!」
みやびの放つ衝撃波がグリム・リーパーを襲う。
「きゃ...、なっ...なによ...。」
「グリム・リーパーさん、あなたは命をもて遊んだ。絶対許しません。」
「なによ!ニンゲン風情にこのグリム・リーパーさんが負けるとでも言うの?」
『先生、あなたなら勝てる方法が分かりますね。』
「ええ、ドラゴンさん。これからはみやびって呼んでもらっていいわよ。」
『では、みやび行きましょう。』
風が荒ぶる。
「必殺、ドラゴンサイクロン!」
みやびの放つ衝撃波はグリム・リーパーに直撃した。
「ぐっ...ニ...ン...ゲ...。」
グリム・リーパーは消滅した。
「ドラゴンさん、ピクシーさん、私は女医として目の前の患者さんばかり見ていました。しかし、今やらないと多くの人間が幻獣魔王の手により亡くなってしまうんですよね。」
『そうです、みやび。このピクシーが最後の戦士を見つけた時、真の戦いが始まるのです。』
「それまでみやびさんとドラゴンは修行していて下さい。」
とある海域。
「船長、何か向こうに見えますが。」
「ああ、それがどうしたって言うんだい。アタシはやりたいようにやるのさ。」
第6話 予告
海の女王と呼ばれる女海賊。
だが、幻獣魔王四天王の出現で事態は急展開する。
次回 「海と空と幻獣と」
みやび先生、ドクターキュートか。
ちなみにナースは...まいっか...。
ではまた。




