表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロクでなしの魔女  作者: 木介


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/28

二人の使用人

【登場人物】

・ハウス

魔女に会うため屋敷を訪れる。

歓迎会の準備を始め、コシネロの腹の内を探った。

ボンドとコシネロ達の関係性を知る。


・リリス

屋敷の魔女。

ハウスが準備してくれている歓迎会を楽しみにしている。


・シャミ

獣耳の子供。

8歳ぐらいの子で執事見習い。

今の屋敷の雰囲気が嫌であり、皆仲良くしてほしい。


・ルル

黒いチョークが特徴のメイド。

ハウスの事を嫌っている。

ハウスが計画した歓迎会の為にシャミは動いてくれていた。

リリスに声をかけた後、ルルを説得して一緒に掃除を始めて、会場のセッティングをしてくれている。


その間にハウスは慣れない料理を作る。

サンドイッチに唐揚げ、フルーツをカットして飲み物も忘れない。

ハウスは一人で厨房から料理を運ぶ、ルルと目が合うが相変わらずの無視。

テーブルのセッティングが終わり、シャミが運ぶのを手伝う、部屋へ戻ろうとするルルをシャミが引き止めた。

三人で料理を運ぶ、置き場所をハウスが指示して、シャミがルルに伝える。


準備が出来て見渡すとなんとも不格好な料理が見える。

具材が崩れ形も歪なサンドイッチ。

黒く固そうな唐揚げ。

きちんと切れていないフルーツ。

悪いのは見た目だけかとシャミはサンドイッチを一つ摘まんだ。


「僕、リリス様呼んでくる!」


シャミの咄嗟の行動は有無を言わせない答えであり、しょぼくれた顔でルルを見た。

彼女と目が合うとハウスの情けない顔に笑いを堪えているようであり、以前より少し柔らかな空気が流れる。


「あのさ…」


ハウスは勇気を出してルルに話しかける。


「俺は君の事を知ってる、君が何故ここにいるのかも…」


「…必ず俺が君を助けるよ、だから好きになってくれとは言わないけど、避けないで欲しい」


ハウスが言い終わるとルルの顔は暗くなり

「助けるって? 何も分かってないわね…何も…」とまるで自分に言い聞かせるように呟いた。


そして目の前のサンドイッチを手に取り食べる。


「まずっ…」


「…」


そんなやり取りをしているとシャミがリリスを連れてきた。

以前より美味しくない料理、以前より少ない人数、以前より暗い照明。

そんな中でもリリスは自ら音頭を取り「じゃあハウスが戻ってきた事に乾杯!」リリスはハウスを隣に置きまたしても一人で盛り上がるのだった。料理には手をつけずに。


ーーー


夜も更け残っているのはリリスとハウスだけだ。ある程度の片付けは終わっているとはいえリリスが部屋に戻った後が大変なのは目に見えて明らかだった。

作った料理は殆ど自分で食べたが、二人も手伝ってくれて何とか残さずにすんだ。


「無理して作らないで良いからね」とシャミが言った後、「二度と作らないで」とルルが怒る。


そんな光景をリリスは唯一食べれそうなフルーツを摘みながら、お酒を飲んで見ており、二人が去った後も彼女はその手を止めない。

まだまだ長居しそうな雰囲気を醸し出している。


「戻ってきたけどこれからどうするの?」


突然リリスが声をかけてくる。


「どうするって?」


「また誰かを屋敷から出すんでしょ?」


リリスは確信めいた話し方で試すように聞いてきた。


「まぁな」


「次はルルかしら?」


「ん、まぁな」


「また話してあげましょうか?」


「話って?」


「ルルの話よ聞きたい?」


「なんだってそんなに協力的何だよ」


「何でかしら、貴方が目指している所にいったら一体どうなるのか知りたいのかもね、それに…まぁいいわ」


「何だよ今の気になる台詞は」


「…で、どうなの? 聞きたいなら私の気分が乗っている内に聞いた方が良いと思うけど?」


リリスは先程の言葉には触れるなと言わんばかりに話を強引に進める。

今夜は長くなる事を覚悟してハウスはリリスの話を聞くのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ