第99章ーー文鳥のカップーー
引き続き体調悪くって…短いです。
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春の工房
「おお、よく来たな、モウブ君。」
「どうした、チヒロまで。それと、えっと……。」
「ナナコです。」
「モウブ君が迷うかと思って、付き添いを。」
「ナナコちゃんは、このあとヘスペリア3の学校を見せたいと思っています。」
「どうだ、コーヒーでも。」
「じゃあ、ありがたく。」
「えーと、カップがあったかな。」
「あ、私たち、今日、カップ持ってます。」
「そうか。じゃあ……。」
とハルが振り返ると、三人はお揃いのカップを持っていた。
そしてハルは、自分の手元を見る。
「俺が昨日、ジュネスでもらったカップ……。」
すると、三人が持っているものとお揃いの、同じ小鳥柄のカップであった。
四人は目を丸くする。
「どういうこと?」
「いや、私たち、昨日三人でジュネスに行って、さぎりのリングとお揃いの小鳥なので、縁起がいいかなと思って、三人でいただいたんですよ。」
「参ったな。俺もジュネスに行って、二つ残ってたそのカップを気に入ってしまってな。縁起良さそうだから、チズルの分と一緒にもらってきたんだ。」
四人は、この偶然に対して爆笑する。
「でも、さっき食堂でさぎりに見せたときに、ジュネスにいただきに行くって言ってたから、もう品切れかもしれないわ。どうしよう。」
「あ、そういえば、このカップ、あのお店の名前が書いてあるから、教えておいてあげよう。」
そう言ってチヒロは、端末を操作しさぎりに雑貨屋の店名を伝えた。
◇
チヒロは時計を見て
「コーヒー、ごちそうさま。私とナナコちゃんは、今からヘスペリア3の学校に行ってくるわ。」
「ああ、ヘスペリア3の学校は素晴らしいぞ。ちゃんとナナコちゃんにも教えてあげてな。」
とハルは言い、ハルとモウブは、チヒロとナナコを見送った。




