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木星の雨音  作者: ぴいちゃん


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92/101

第92章ーー朝チュンーー


ーーチュンチュンーー


ヘスペリア-3には、いるはずのない小鳥の声。


目を覚ましたさぎりとミオ。


「ミオちゃん、おはよう」


「おはよう」


「ねえ、ミオちゃん……私が寝たとき……」


「私にキスしながら自分でここ触ってたでしょ。気持ちよかったの?」


ミオはビクンとして震えてから、かろうじて言った。


「ごめんなさい……気持ちよかったです」


「なんでそんなことするの?」


「さぎりちゃんの寝顔がかわいくて我慢できなかったの」


ミオは体をこわばらせ、さぎりを抱きしめた。


その反応に、またさぎりの意識がなくなった。


――チュンチュン――


「とにかく起きよう。喉渇いちゃった」


「うん、私も。お腹減った」


二人はベッドから起き上がる。


すると、さぎりが言った。


「あ、シーツ洗わなきゃ。シャワーも……」


「ありがとう、さぎりちゃん」


ミオがそう言うと、さぎりは一瞬硬直した。


そして、その場にへたり込んだ。


「ええーーん。ミオちゃんのバカぁー。自分でするなんてー」


するとミオもビクッとしてから、その場にへたり込んで泣き出した。


「あああーん。だってー。さぎりちゃんの意地悪ぅー」



目を赤くした二人が、さぎりの寝室からリビングに入ると、ユノがいた。


ユノは上機嫌に小鳥のブレスレットをかざしながら、


「チュン! チュン!」

挿絵(By みてみん)

と、歌うように言っていた。


「鳥の声、ユノだったのね。おはよう」


「おはようございます」


「さぎりさん、今日はツインテールなんですね」


「あ、」


さぎりは両手で自分のツインテールをつかむ。

挿絵(By みてみん)

そのさぎりの姿を見て、ミオがへたり込む。


「大丈夫ですか?」


「だって、さぎりちゃんが……」


ミオはそれ以上、言葉にならない。


そして、さぎりもまた、へたり込んだ。


「……もう、ミオちゃんのバカ」


「待って。ちょっと私たち、シャワー浴びてくるね……」


二人は重くなったシーツを洗濯乾燥機に入れてから、シャワー室へ向かった。


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