第91章ーー菜々子の謎ーー
ちょっとだけチヒロが悪い子です。
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「じゃあ、私はシャワーだけ浴びて戻ってくるから。先に寝てていいわよ」
チヒロはナナコにそう言うと、部屋を出ていった。
チヒロはシャワーを浴びながら、小さく息を吐いた。
「ふう……なんとかなってよかったわ」
明日の予定を頭の中で整理する。
「明日はモウブくんとナナコちゃんと一緒に、まず第一食堂に行って……」
チヒロは湯気の中で、明日の段取りを考える。
「そのあと、モウブくんをハル主任のところに送って……」
「うん。その後はナナコちゃんと一緒に学校に行って……」
「明日こそは、確実にNOAHに送り届けなければ」
チヒロは少し考え込む。
「ああ、モウブくんとナナコちゃんの滞在許可証も直して今すぐ送っておかなきゃね」
予定を一つずつ確認しながら、チヒロは頷いた。
「うん。なんとかなりそうだわ」
そこで、チヒロはふと気づいた。
「……ナナコちゃんはともかく」
シャワーを浴びながら、チヒロは固まる。
「私、今……家に男の人を泊めてるよね?」
少し間を置いて、
「しかも、モウブくんよ。モウブくん……」
チヒロは頭を洗いながら頭を抱えた。
そして身体を洗いながら。
「あれ?何?私…えっ……どうしよう」
「いや、このままじゃ無理……今夜はちゃんと寝れるように…」
チヒロは深呼吸して目を閉じる。
「モウブ君…」
チヒロはそう言いながら、ビクッと身体を震わせ、もう一度深く息を吐いた。
「ごめんね。モウブ君。」
そして少しフラフラとしながら浴室をでたチヒロは。
髪を乾かし、寝巻きに着替えた。
◇
部屋に戻ると、ナナコはタブレットを見つめていた。
「あら、まだ起きてたんだ」
「やっぱり、この菜々子、どう見ても私ですよね?」
ナナコは画面をチヒロに見せた。
「うん。本当にそうなんだよね少し小さいけど。」
チヒロも画面を覗き込む。
「私もちょっと……偶然にしては、できすぎてると思う」
少し考えてから、チヒロは言った。
「調べてみるわね。ちょっとすぐには分らないと思う。だから今日はもう寝ましょう」
「はい……おやすみなさい」
ナナコはそっと画面を閉じた。




