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木星の雨音  作者: ぴいちゃん


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85/101

第85章ーー帰路ーー

トラムの車内で、ヘスペリア-3の管制長とNOAHの船長が並んで座っていた。


「いやあ、今日はいいところに出くわしたな」


「ああ、本当だな。午前中のチヒロさんの案内も良かったし、充実した一日になったなぁ」


「そうだね」


船長はそう答えると、少し考えるように窓の外へ目を向けた。


「あと……思ったんだけど、さぎりちゃんとミオちゃんとチヒロさんユノちゃん」


「……?」


管制長が振り向く。


「ごそごそ、ごそごそ……」

挿絵(By みてみん)


船長は何やら小声で話しながら、管制長の耳元へ顔を寄せた。


しばらくして、管制長が小さく頷く。


「ああ……悪くないな」


「だろ?」


「検討してみようぜ」


二人は顔を見合わせると、何事もなかったように再びトラムの窓の外へ目を向けた。



ジェットとカアは、NOAHの部屋に戻っていた。


「今日は、いろいろいいもの見れたな」


「ああ、そうだね。飯も食ったし、風呂も入ったし」


「うん。もうやることないね」


「寝るか」


「寝よう」

挿絵(By みてみん)

二人はそう言うと、寝た。



シノは、少し後のトラムに乗っていた。


「今日は、婚姻の儀をやって、指輪の交換をやって、食堂でお祝いして……こんなフルコース、初めてだったわ」


シノは小さく息を吐いた。


「さすがに疲れたなぁ」


ふと、モウブとカアのことを思い出す。


「そういえば、モウブ君とカア君は? どうしてるかな……」


そう呟いたところで、シノの瞼が重くなる。


トラムの揺れに身を任せるように、シノはそのまま座席で居眠りを始めていた。


農業リング駅から乗ってきた数名の男女は、車内に入ると、いつもとは少し違う空気に気づいた。


「……あれ? 今日はなんだか、車内の空気がすっきりしてる感じね」


そんな会話を交わしながら、空いた車内を見渡した女性の一人が、ふと視線を止める。


「あ、しのさんだ」


いつも穏やかで凛としている彼女だったが、今日は珍しく座席にもたれ、深い眠りについている。


「今日はかなり忙しかったみたいだから……居眠りしちゃったのね」


その姿を見た女性は、少し微笑んだ。


疲れて眠っているシノを起こすこともなく、そっと自分が持っていた薄緑色のひざ掛けを取り出す。


そして、冷えないように優しく彼女の膝元へかけてあげた。

挿絵(By みてみん)

誰かの優しさに包まれながら、シノは安心したような表情で眠り続けていた。


何往復も

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― 新着の感想 ―
空気清浄機の様なシノさん。 木星圏だからジュネスは一寸無理っぽい。
ジュネスは毎日がお客様感謝デイ。 来て、見て、触ってください。 えぶリでい やnらい ジュ ネ ス キョうキョうキョうキョう だいnだいnだいnだいn Www
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