第73章ーー計画通りーー
昨日は投稿を休んで申し訳ありませんーー!!
まだ本調子ではないのですが…
早く皆さんに読んでもらいたくって!
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ジュネスは、管制が運営する、いわば住民のための無料配給所である。
第一居住リングと第二居住リングには、それぞれ三か所の商店街がある。
その商店街には、必ず一店舗ずつジュネスが設けられている。
他の商店よりも少し規模の大きな店舗だ。
その日の食堂で出た余剰食品や、各部署で廃棄となった道具・材料、日用品、衣料品などを扱っている。住民から寄付された物品も含まれる。
それらを、必要とする住民へ基本的に無料で配布している。
また、万が一の災害に備えた備蓄施設でもあり、救助所も兼ねている。
住民にとっては欠かせない施設である。
◇
「お待たせしました」
そう言い、チヒロとモウブは八〇一号室を出た。
二人はトラムへのエレベーターに乗る。
そのとき、モウブが気づいた。
「チヒロさん、その耳につけてるのって……」
「あ、分かります?」
「はい。それ、氷輸送船じゃないですか」
「ええ」
モウブ君なら食いつくと思って着けてたのだ。これでまだ模型の話が出来る。
「計画通り」
エレベーターがトラム駅に着いた。
「あ、ちょうどトラム来てるわね。乗っちゃいましょう」
乗車後モウブはチヒロの耳に顔を近づけ、イヤリングをまじまじと見る。
「すごいですね、これ。材質は銀ですよね?」
「あれ、氷の部分はキュービックジルコニアかなんか使ってます?」
わずか一センチほどの細工である。
「ええ、ええ、ええ」
チヒロが顔をを真っ赤にして言う。
「ちょっとモウブくん、顔が……顔が近い、近い。近いー」
ここまでモウブが食いつくところまでは計画には入っていなかった。
「ちょっと待って!外すから。ゆっくり見て」
「あ、はい。」
モウブは顔を離した。
「ふぅ。。はぁはぁ。。。」
チヒロの顔は赤いままだった。
「はい。」
チヒロが右のイヤリングを外しモウブに渡す。
「これもチヒロさんが作ったんですよね。」
「ええ!!今まで誰も気が付いたことなかったよお!!これはね3万分の1スケールなんだけど最初模型用の材料で作ろうと思ったのだけど良い素材も技術も無かったけど自分の物だから他人に作ってもらうのは違って、商店街の彫金士の所に通い詰めて工作方法を相談したり材料を分けてもらったり道具を貸してもらったりして自作したの!!モウブ君の言う通り氷の部分はキュービックジルコニアよ!!しかも氷部分外れるの!!この横の青く光ってる部分は合成スピネルを仕込んであるの!!しかも!!今!!同じスケールのへスペリア3を作ってて!!この氷輸送船と一緒にブンドド遊ぶつもりなの!」
「ああ!ジュネスに行く途中にその彫金士さんのお店があるわよ!寄っていきましょう!!」
モウブの顔はぱあっと明るくなる。
チヒロはめっちゃ早口でモウブに説明してると、
トラムがNOAH駅に停まった。
◇
シノは紫区画の袴のまま、管制駅でモウブを待ちながら思い起こしていた。
深い意味はないのよ。
単に。
以前からニュース映像の片隅に映ってるNOAHの金髪の男の子と今日、偶然会えた。
挨拶をし、お互い自己紹介もできたよ。
折角だから尾行し、交友関係や、行動パターンや、習慣を、徹底的に記録に記すだけ。
ようやく管制塔駅にモウブが降りてきて声をかけようとしたが。
チヒロちゃんと話が盛り上がっているところに割り込むこともできず、離れた車両に乗り込んだ。
少し近づいてみようと思っていたら、モウブくんがチヒロちゃんに顔を接近させチヒロちゃんが真っ赤な顔をしてるのが見えた。
何してたのかな、私からははっきり見えなったけど尋常じゃない様子だったなぁー。




