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木星の雨音  作者: ぴいちゃん


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第47章ーーユノが呼び出した理由ーー

https://x.com/pochidayo

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翌日の朝食時、再度さぎりはユノに尋ねる。


「昨日のあれって何だったの?」


「記憶にございません。」


「でもあんなに…。」


「記憶にございません。」


「悲惨な事故とか?。」


「記憶にございません。」


いつものユノと違った機械的な答弁に違和感を感じたさぎりは。


それ以上追求するのをやめた。


朝食後はまずハル主任の工房へ向かう。


YONO15-2 の様子を見たあとは。


地球記憶アーカイブに向かった。


カード型の記憶媒体は、まだ五十枚以上残っていた。


「それでは、始めましょう。」


昨日と同じように読み込みが進んでいく。


「はい、次をお願いします。」


「少しお待ちください。」


何枚目かを読み込んだ、そのときだった。


「……。」


ユノが再び黙る。


「また昨日みたいなもの?」


さぎりが苦笑する。


「いいえ。」


ユノは静かに答えた。


「これは……掘り出し物です。」


「少しお待ちください。」


「ハル主任をお呼びします。」


整備区画の工房へユノのホログラムが立ち上がる。


「ハル主任。」


「おお、なんだ。」


「お前から来るなんて珍しいな。」


「記憶媒体の整理中、とても興味深い映像が見つかりました。」


「地球記憶アーカイブまで来ていただけますか。」


ハルは工具を置いた。


ユノから呼び出されるなんてはじめての事だ。


「……わかった。20分待ってくれ。」


通信が終わる。


ハルは工房のロックを確認し。


地球アーカイブへ向かう。




「そんなにすごいものだったの?」


ミオが尋ねる。


「ハル主任にも見ていただいた方がよいと判断しました。」


アーカイブには静かな時間が流れた。


三人はコーヒーを用意しながら、ハルの到着を待つ。


やがて扉が開いた。


「おう、お二人とも。」


ハルが笑顔で入ってくる。


「ご苦労さん。」


「こんにちは。」


「こんにちは。」


「それで。」


ハルは椅子へ腰掛けた。

挿絵(By みてみん)

「そんなに面白い映像なのか。」


アーカイブのユノは静かにうなずく。


「はい。」


「約二時間三十分あります。」


「お時間をいただいてもよろしいでしょうか。」


ハルは小さく笑った。


「ああ。」


「見せてもらおうか。」


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