〔2-5〕ヘルト集合命令
「やぁ、リベレから、話は聞いてるよ。 ヘルト・ネスト の構造情助けにいけなかったのが申し訳無い、とりあえず家でゆっくりしてくれ。」
ハクアたちが入ってくるなり、ストルはそう言いハクアたちを迎え入れた。
家の中は見た目以上に広く15人くらいなら余裕でくつろげそうな広さだ、これも魔法によるものだろう。
ハクアたちはそこにあったソファに座り、話を始めた。
「僕を襲ったラメール族、あの子に会うのは2回目なんだ。」
まず最初に言葉を口にしたのはリベレだった。
「実は俺とマウもだよ」
「そうか、じゃあ三人はそのラメール族の能力わかるかい?」
「うん、自分の知ってる能力は記憶を奪う力」
「僕は自分にかけられた暴走させる力と憑依する力を知ってるんだ、今憑依している子は僕の前の契約者だよ」
「それに憑依してなかったら、物理も魔法も当たらない。音攻撃ならなんとかなるかもねぇ?」
アルクはそう言って僕の方を見る。
「何が言いたいの?」
「君のパートナー精霊音属性だって言ってたから、協力させてくれないかな?て思ったから」
「まぁその時になったら考えるよ、それとあの子ずっとジメアの事について聞いて来たよね。」
僕のその言葉に反応してストルが。
「ジメア⁉︎ジメアもヘルトだけど、まだラメール族とあった事なんてないはず。」
「本人呼び出して聞けばいいんじゃない?それにまだヘルトの皆で集まった事ないし。チームとして、同じ目的がある以上自分もちゃんと顔を合わせておきたいしね。」
その言葉を聞いてストルは納得して。
「それもそうだ、今からテレパシーで二人を呼びだすよ。」
と言いテレパシーを送った。
テレパシーが届く直前、タルトはハクアが飛び出したあとも教室に残っていた。
彼呼び名はタルト、三年前の襲撃で家族がいなくなり。
帰る所も無かった時 ヘルト・ネスト で住ませてもらい、タルトはその恩としてヘルトになった。
卒業までにちゃんと力を制御できるようにならないとなぁ。
そんな事を考えていると教室の戸からジメアが話しかけてきた。
「おつかれ!剣士くん。ちょとこっちで話さない?」
「良いよ、急にどうしたの?」
タルトはそう言いながらジメアに近寄る。
「いや、最近どうしてるのかなって思って」
「んー、そういえば、ハクアって子が新しくヘルトになってたよ」
「いつの間に!仲間が増えたって事だよね」
そう話していた時ストルからテレパシーが飛んできた。
[急だけど、ジメアと一緒に ヘルト・ネスト に来てくれないか?]
「ねぇ、剣士くん今の聞こえた?」
「うん、とりあえず向かうか。」
ハクアたちはストルに言葉通り ヘルト・ネスト に向かった。
ヘルト・ネスト の入り口は森の中、向かう途中あたり前と言っていいほど、魔物に会う。
「最近会ってなかったから大丈夫と思ってたのに、ついてないね、剣士くん。」
「うん、それに群れだし、まぁいいジメアいくよ!」
「うん!」
俺は群れに飛び込み剣を振る、急所を狙えば呆気ないほど早く終わってしまう。
「やっぱ早いなぁ。さすがとしか言いようが無いよ」
「ジメアも半分片付けてるんだから、代わり無いよ」
「そうだよ、ジメア」
その声は突然、不気味に聞こえた。
「誰?」
俺はすぐ声のする方へ、顔を向けそう言った。
「ラメール族、カイバ。久しぶりだねジメアちゃん」
「何で私のことを知ってるの?」
ジメアはキョトンとしてそう答える。
「えっ、私だよカイバだよ!覚えて、無いの?」
「私にラメール族の知り合いなんていない!」
「そう、君がそ言うんだったら、もうどうでもいいや」
カイバはそう言ってタルトに剣を振り翳してきた。
「待って、待って、落ち着いて」
タルトは必死に彼女を止めようとそう言ったが、
「お前がジメアと仲良くしてるのが一番おかしいんだよ!」
と言って聞いてくれない。
仕方がないので、彼女の剣を振り払い、防御が低くなった所を剣で切り裂きダメージを入れた。
彼女も相当痛かったのか傷口を押さえていた。
「やっぱ人間の体は不便ですね、町に潜入できたのは良かったのですが」
彼女はそう言って。人間の体を脱ぎ捨てた。
「今日はひとまず退かせもらいます。目的も一応、はたせましたし」
彼女はそう言って森の中に消えていった。
その時のカイバの顔はとても悲しみで溢れていた。




