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暗い空間
目の前に広がっているのは、どこまでも冷たくて、底の見えない暗い空間。
背後からは、中山教官や桜木教官、そして関の声が名前を呼んで必死に引き止めるように聞こえている。だけど、そんな現実の音はもう酷く遠くて、輪郭を失っている。
その代わり、暗い空間の向こう側に、懐かしい安宅くんや関内くんたちの姿が見える。
あぁ、あっちに行きたい。
もう、これ以上頑張らなくていいんだよね。私は、もう十分すぎるほど頑張ったよ……。
体に染みついた重い疲労感を抱えながら、私は現実の声を背にして、ゆっくりと一歩ずつ、静かな暗闇の方へと歩き出した。




