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いつも中山ばかり壊れていく
無機質な電子音が冷たく響き渡ると同時に、頭上の手術中を示す赤いランプがプツリと消えた。
「……先生。中山は……?」
扉が開くやいなや、すがりつくように問い詰めた俺に、担当医は疲弊しきった表情で重々しく首を振る。
「出血が酷かったですが、懸命な輸血の末、なんとか一命は取り留めました……。ですが、まだ予断を許さない状態です」
その言葉を聞いた瞬間、心臓の奥が冷たく凍りついた。
ICUの分厚い窓ガラス越しに覗く中山の姿は、あまりにも青白く、まるでそこにある命の灯火がいつ消えてしまってもおかしくないほどに頼りなかった。その姿は、かつてあの地獄の戦場で、神力を使い果たして動かなくなったあいつの姿と重なり合って脳裏に焼き付く。
――まただ。また、俺の目の前でこいつが壊れていく。
過去の悪夢がフラッシュバックし、握り締めた拳の震えがどうしても止まらなかった。




