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ひよっこ

「経験値積まないとなー、ひよっこ」

「うるさいなー。パトロール中に撃ち落とすよ?」

「それは怖いな」

そんな軽い軽口を叩き合いながら、本日のパトロール配置表に目を通す。相変わらず人数は多めに配置されていた。この前の島根沖での件もあり、軍全体の緊急事態宣言はまだ解除されていない。特に私たち戦闘補佐隊は、こうした緊張状態の時にはパトロール要員に組み込まれやすい。

今日のメンバーは、南野と夏純か……。直近の訓練や任務を考えると、二人とも十分に力が残っているだろうか。

「南野ー」

南野の部屋の扉を軽くノックし、声をかける。中から返事がありドアが開くと、そこには南野だけでなく夏純の姿もあった。

「何?」

「夏純もいたんだ。ちょうど良かった。二人とも、今からのパトロール行ける?」

「行くよ」

「残量的に厳しそうなら、私と関の二人で行ってもいいけど……」

「その方がいいかな……」

そう言いながら、私はふと夏純の顔をちらっと見やった。夏純の今の神力残量を考慮すると少し負担かもしれない。だが、ここで南野だけを連れて行けば、夏純がモヤモヤした思いを抱えるのは目に見えている。

「おっけー! 神力まだ余ってるから全然大丈夫! 相原先輩への伝言は南野から頼んでおいて!」

私の言葉に「分かった」「ありがとう」と返す二人の背中を見送り、私は自分の装備を整えるために部屋を出た。


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