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嬉しいような恥ずかしいような

基地に帰り着いたのは、夜が深く静まり返った深夜だった。

「反省会は帰ってから」と大口をたたいてしまったものの、実際のところわざわざ時間を設けて問い詰めるような内容でもないことは、事前に相原先輩へ伝えてあった。相原先輩も「李子なら、今回の原因や失敗の理由は自分自身で痛いほど理解しているはずだから大丈夫」と言っていた。私だって、あの先輩が自分の弱点や課題を正確に把握し、誰よりも強い意志でそれを克服しようと足掻く人だということはよく分かっている。だから、何も心配はしていない。

戦闘が終わった後の夜は、極度の神力不足に陥りでもしない限り、神経が高ぶってなかなか眠りにつけない。興奮状態のまま頭が冴え渡り、そのまま朝を迎えてしまうのはいつものことだ。だからこういう日は、適度に訓練を行って身体と神力を程よく消費させ、眠気を誘うのが私の日課になっていた。

水分を補給しようと、静かに足音を忍ばせて共有スペースのキッチンへ向かう。

すると、入口から暖かな明かりが漏れていた。電気の消し忘れだろうか——そう思いながら足を踏み入れると、そこにはテーブルに資料を広げ、真剣な表情で今回の戦闘のまとめ作業をしている相原先輩と菊名先輩の姿があった。

「あ、小早。夜更かしだね」

「先輩方こそ……もう夜中の三時ですよ?」

「二人で反省会しててさ。小早も眠れないなら、ちょっと一緒にやらない?」

チーム全員で突き詰めるような反省会をするなんて、いつ以来だろう。ふと、あの雪兎隊にいた頃の情景が脳裏をよぎった。

「……私で良ければ」

断る理由なんてなかった。誘ってもらえたことが少し気恥ずかしく、けれど胸の奥がじんわりと温かくなるような嬉しさを噛み締めながら、私は二人の近くへと静かに腰を下ろした。


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