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番外編:北九州デート②

ベンチでひと休みして少し顔色が戻った小早が、通り沿いのオシャレなカフェや土産物屋の看板を見てぽつりと言い出した。

「ねぇ関、せっかくだから中山教官と桜木教官にも何かお土産送らない?」

「教官たちに? ……あー、確かに世話になりっぱなしだしな。何がいいと思う?」

「うーん、あの二人の好みって……」

店に入り、並んでいる特産品や嗜好品を二人で眺める。小早が怪我をした左腕をかばいながら棚を見ていたので、俺は小早のすぐ後ろについて人波から庇うように立ちつつ、商品をいくつかピックアップしてみた。

二人で相談して決めたお土産は、こんな感じだ。


桜木教官には九州限定の厳選コーヒー豆セット(挽いていない豆のまま)& 焙煎豆に合う甘味

桜木教官は大のコーヒー好きで、普段から自分で豆を挽いて淹れるほどのこだわり派。「教官なら絶対『粉』じゃなくて『豆のまま』がいいよね!」という小早の提案で、北九州の自家焙煎店で見つけた質の良い限定豆をチョイス

「さすが小早、よく分かってるな。教官、執務室でゴリゴリ豆挽きながら『ほう……いい香りだ』とか言ってニヤニヤ淹れる姿が目に浮かぶわ」と返すと小早は笑いながら「分かる!」と嬉しそうにしていた。


中山教官へのお土産は

小倉名物・焼きうどん(生麺セット) & ガッツリ系の和菓子詰合せ

お腹にたまる名物の焼きうどんと、疲れた体に染みる甘い和菓子の詰め合わせが良さそうだ。直ぐに立川にとんぼ返りしてろくに地元グルメも楽しめなかっただろうし、少しはこれで楽しめるかな。と小早はワクワクした表情で選んでいる。

中山教官、絶対『お前ら気が利くな!』って言いながら秒で食いそうだわ。『桜木、お前も食うか?』ってコーヒー飲んでる桜木教官に絡んでそう。

よし、これで決まりだな。送り状書いて配送頼んじゃおう」

「うん! 送り主、二人の連名にしていい?」

「……! あ、あぁ……もちろん」

「関悠斗・小早」と並んで書かれた送り状を見て、また少し照れくさくなる。

手配を終えて店を出ると、小早が満足そうにふふっと笑った。

「教官たち、驚くかな?」

「驚くっていうか、中山教官なんて自慢のコーヒー淹れながら『あいつら、わざわざ連名で送ってきやがって……』ってニヤニヤしそうだけどな」

「あ……そっか、付き合ってるの完全にバレちゃうか……」

「今更隠す気もないだろ。ほら、手離すなよ」

小早の赤い顔を盗み見ながら、俺は繋いだ手を上着のポケットに放り込み、もう一度暖かな北九州の街へと歩き出した。


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