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シーン10 団子がばれる

(登場人物)


青井由太

江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。年上女性に可愛がられる才能と、本人に自覚のない情報収集能力を持つ。


神無月静

由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。剣の腕も立つ。

静:

「ところで由太」


由太:

「何?」


静:

「団子を食べたな」


由太の箸が止まる。


由太:

「……なんで?」


静:

「帰りに団子屋から言われた」


由太:

「何て?」


静:

「『由太さんの一文、今度お願いします』」


由太:

「……」


静:

「由太」


由太:

「はい」


静:

「今日は金を持っていなかったはずだな」


由太:

「つけで」


静:

「誰の名で」


由太:

「俺」


静:

「支払うのは?」


由太:

「……静さん」


静:

「つまり私の金だな」


由太:

「結果的には」


静:

「明日の小遣いなし」


由太:

「元からないじゃん!」


静:

「では明後日もなし」


由太:

「それは困る!」


静:

「自業自得だ」


由太:

「着物直したのに!」


静:

「それとこれとは別だ」


由太:

「さっきと同じこと言ってる!」

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