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シーン6 団子屋の誘惑

(登場人物)


青井由太

江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。年上女性に可愛がられる才能と、本人に自覚のない情報収集能力を持つ。


神無月静

由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。剣の腕も立つ。

買い物を終えた由太。


帰り道。


団子屋の前を通る。


由太:

「……」


見ない。


歩く。


由太:

「……」


止まる。


振り返る。


団子が並んでいる。


由太:

「見るだけ」


店主:

「一本どうだい」


由太:

「今日は金ない」


店主:

「つけとくよ」


由太:

「……」


悪魔の言葉だった。


由太:

「一本だけ」


店主:

「毎度」


団子を受け取る。


由太:

「うまい」


一本食べ終わる。


由太:

「……静さんには黙ってよう」


店主:

「静さんにつけとくよ」


由太:

「俺につけて!」


店主:

「同じだろ」


由太:

「違うよ!」


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