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シーン4 洗濯

(登場人物)


青井由太

江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。年上女性に可愛がられる才能と、本人に自覚のない情報収集能力を持つ。


神無月静

由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。剣の腕も立つ。

静が出掛ける。


由太は庭で洗濯を始める。


由太:

「……多いな」


静の着物。


自分の着物。


手拭い。


お光が置いていった着物。


由太:

「なんでお光さんのまであるんだよ」


洗う。


絞る。


干す。


由太は静の着物を広げる。


由太:

「……」


少し破れている。


袖口。


由太:

「まただ」


昨夜、静は何も言わなかった。


由太:

「危ない仕事じゃないって言ってたくせに」


指で傷を見る。


血はついていない。


由太:

「まあ、怪我してないならいいか」


裁縫箱を持ってくる。


由太:

「これくらいなら……」


針を通す。


由太:

「痛っ!」


指を刺す。


由太:

「……俺の方が怪我してる」


それでも縫う。


あまり上手くない。


だが、破れは塞がった。


由太:

「こんなもんかな」


満足そうに干す。

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