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シーン6 置屋・翌日

(登場人物)

青井由太

江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。


神無月静

由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。


お光

静と同い年の芸妓。明るく世話好きで噂好き。由太を弟分として可愛がっている。


坂本龍馬

土佐藩士。京で活動する尊王攘夷派、後に海援隊を立ち上げる。

翌日。


お光:

「由太!」


由太:

「何?」


お光:

「聞いたよ!」


由太:

「何を?」


お光:

「坂本龍馬とお龍さんが薩摩へ行ったんだって?」


由太:

「うん」


お光:

「あんたが温泉勧めたって本当?」


由太:

「そうだよ」


お光:

「なんで?」


由太:

「俺が静さんと温泉行きたかったから」


お光:

「意味分かんない」


由太:

「二人が行って『良かった』って帰ってきたら、静さんも行きたくなるかと思って」


お光はしばらく黙る。


お光:

「……つまり」


由太:

「うん」


お光:

「坂本龍馬を実験台にしたの?」


由太:

「言い方!」


静:

「大体合っている」


由太:

「静さんまで!」


お光:

「でも夫婦で旅行なんて、ちょっと素敵ね」


由太:

「でしょ?」


お光:

「温泉入って、景色見て、おいしいもの食べて」


由太:

「でしょ!?」


お光:

「静、行ってあげたら?」


静:

「なぜ私まで」


由太:

「二対一!」


静:

「多数決で決めるな」

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