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シーン5 置屋・夜
(登場人物)
青井由太
江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。
神無月静
由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。
その夜。
静が帰宅する。
静:
「ただいま」
由太:
「静さん!」
静:
「何だ」
由太:
「温泉行こう!」
静:
「またか」
由太:
「坂本さんたち行ったよ!」
静:
「坂本龍馬?」
由太:
「うん」
静:
「どこへ」
由太:
「薩摩」
静:
「なぜ」
由太:
「俺が勧めた」
静:
「……」
由太:
「寺田屋で怪我したっていうから、温泉で療養すればって」
静:
「……由太」
由太:
「何?」
静:
「お前、また余計なことをしたのではないだろうな」
由太:
「温泉勧めただけだよ」
静:
「それだけならいいが」
由太:
「それでさ」
静:
「まだあるのか」
由太:
「坂本さんとお龍さん、二人で旅行するんだよ」
静:
「そうか」
由太:
「夫婦で温泉旅行」
静:
「それが?」
由太:
「俺たちも行こう」
静:
「なぜそうなる」
由太:
「俺も静さんと温泉行きたい!」
静:
「私はお前の妻ではない」
由太:
「飼い主でもいいじゃん」
静:
「よくない」
由太:
「俺が全部世話するから」
静:
「普段からそうだろう」
由太:
「背中も流す」
静:
「斬るぞ」
由太:
「冗談!」
静:
「目が本気だった」
由太:
「じゃあ別々に入る!」
静:
「当然だ!」




