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シーン1 池田屋
元治元年六月五日。
京の夜は、血の匂いに包まれていた。
池田屋。
新選組が踏み込み、尊王攘夷派の志士たちと激しい斬り合いになった。
怒号。
刀がぶつかる音。
倒れる人間。
そして、その混乱の中――。
一人の男が、裏口から転がり出た。
吉田稔麿。
長州藩士。
額から血を流し、左肩には深い傷。
さらに脇腹を斬られていた。
吉田:
「……まだ……死ねん……」
壁に手をつく。
一歩。
二歩。
しかし足に力が入らない。
吉田:
「桂さんに……知らせねば……」
そのまま路地へ倒れ込んだ。




