↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/96

シーン4 置屋・玄関〜静の部屋 夜

【登場人物】

青井 由太(あおい・ゆうた)/19歳

江戸の裏長屋育ち。働くことは苦手だが、炊事・洗濯・掃除など生活能力は高い。

「女性に養ってもらう代わりに、その女性の生活を支える」という独自のヒモ哲学を持つ。

本人に歴史を変える意図はまったくないのに、何気ない親切や行動が幕末の重大事件を微妙に動かしてしまう。


神無月 静(かんなづき・しずか)/26歳

白拍子・芸妓として活動する一方、裏では倒幕派に関係する女間者。剣術にも優れる。

由太を拾って「衣食住を与える代わりに家事を任せる」という関係になる。

由太より7歳年上で、基本的には姉・保護者・雇い主のような立場だが、次第に由太を対等な相棒として見るようになる。


女将

(女将の顔は出さず、声だけ)


女将(声):

「静ちゃん、遅かったねぇ。その子は?」


静:

「拾い物です。少しの間、部屋子として預かります」


女将(声):

「静ちゃんが言うならいいけどねぇ。

変なことしたら、叩き出すよ、坊や」


由太:

「変なことって何ですか、具体的には」


女将(声):

「自分でわかってるんだろ」


(由太、ビクッ)


由太:

「……気を付けます」


カット。


(静の部屋。広くはないが、質素で散らかっている。洗ってない茶碗、脱ぎっぱなしの衣服)


由太:

「……戦場、発見」


静:

「何だ、その顔は」


由太:

「いや、想像以上に……こう……“女の部屋”じゃない」


静:

「私は家事が嫌いだ。それだけだ」


由太:

「嫌い以前に、半分“戦後”みたいな惨状だけどね……」


(由太、袖をまくり上げる)


由太:

「じゃ、まずは炊事場と水場の確認から。

飯、炊いていい?」


静:

「好きにしろ。ただし、音は立てるな」


由太:

「なんで?」


静:

「……ここは壁が薄い。

私の帰りがいつでも分かると、ややこしい客が増える」


由太:

「“お得意様”とか?」


静:

「似たようなものだ」


(静、窓際に腰を下ろし、外をうかがう癖がある様子)


由太:

(ちらっと見て)

(モノローグ)


>この人……ただの芸者じゃない。

>目つきが、どこか“剣呑”なんだよな。


(由太、炊事場へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。