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シーン4 避難所

(登場人物)


青井由太(19)

江戸から京都へ流れ着き、静に拾われた青年。働くことは嫌いだが、料理・洗濯・掃除は得意。年上女性に可愛がられる才能と、本人に自覚のない情報収集能力を持つ。


神無月静(26)

由太の「飼い主」。表向きは花街で生きる女性だが、裏では倒幕派に関係する女間者。剣の腕も立つ。


町人(母親、老人、子供)

寺の境内。

避難した町人であふれている。

由太:

「この子のお母さんいませんかー!」


母親:

「清太!」


母親が駆け寄ってくる。


子供:

「お母ちゃん!」


母親:

「ありがとうございます! 本当に……」


由太:

「よかった」


母親:

「何かお礼を――」


由太:

「いいです。それより」


由太は周囲を見る。


由太:

「この辺りで神無月静っていう女の人、見ませんでした?」


母親:

「神無月……?」


近くの老人が振り返る。


老人:

「静という女なら、さっき見たぞ」


由太:

「本当!?」


老人:

「男三人と一緒だった。あっちの路地へ入っていった」


由太:

「どっち?」


老人が指差す。


由太:

「ありがとう!」


走り出す。


母親:

「あの!」


由太:

「何?」


母親:

「気をつけて!」


由太:

「はい!」

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