第八話 師匠
黒龍と戦ったユウガたちはある家にいた。
「ここ、は?怪我が、治ってる」
「起きたか少年。」
ユウガの前には黒龍を倒した白髪の老人がいた。
「あんた、だよな?俺たちを助けてくれたのは。」
「ああ。」
「俺の名前はアマミヤ・ユウガだ。助けてくれてありがとな。ところであんた、名前は?」
「儂の名前はオガミ・シュウだ。」
「オガミ・シュウって!あんた!魔王を倒した英雄か!?」
「何のことだ、儂を魔王を倒してないぞ。倒せなかったんだ。」
「えっでも!伝説では…」
「そう、それはただの伝説だ。儂は仲間たちと挑んで封印することが精一杯だったんだ。」
オガミはどこか悲しそうな顔をして話していた。
「てか!伝説って四百年前だろ!?何で生きてるんだ!?」
「嬢ちゃんたちにも同じことを聞かれたな。」
「エリス達もここにいるのか?」
「ああ、いるぞ。二人で魚を捕りにいった。」
「そうか。」
「で、儂が何で生きてるのかって話だったな。儂はユニークスキルスキルを持っておってなそのユニークスキルの名前は長寿者その名前の通り寿命が延びる。」
「なるほどな、そんなユニークスキルもあるのか。」
「お前さんのユニークスキルも詳しくは分からんが、なかなか強そうだがな。」
「え!俺のユニークスキル!?」
「なんだ、知らなかったのか。まあお前さんは見た感じ、儂と同じ異世界から来た人間っぽいししかたないかの。」
「あんた!俺と同じで異世界から来たのか!?」
「ああ、儂は四百年前にな。ということはお前さんは二千四百年くらいから来たのか?」
「は?何のことだ。俺は二千二十六年から来た。」
「ふむ、儂は二千二十年くらいの十七歳のころに来たからの。おそらく、飛ばされた時間が大きくズレとったんだな。」
「てか!俺のユニークスキルについて教えてくれないか?」
ユウガは興奮したように聞いた。
「そうだったな。お前さんのユニークスキルは解放者と書いておるな。どういう効果少ししか分からん。」
「解放者か、少し分かるんだろ?効果が。教えてくれないか?」
「ああ、別にいいが。その効果は制限付きのパワーアップっといったところだな。」
「そうか、なあ、オガミさん、頼む!俺を弟子にしてくれ!」
オガミは少し悩んだが
「そうだなー。お前さんのその目は何か惹きつけられる。いいだろう、儂が鍛えてやろう。だから、これからは儂のことを師匠とでも呼んでくれ。」
「おう!師匠!」
「それと、お前さんにこれをやろう。」
オガミは腰にかけたユウガの厨二心をゆさぶってくる黒い剣を取り出した。
「これは…」
「この剣は儂が四百年共にしてきた剣だ。名は夜明け。十大名剣の一本だ。お前さんが本気で戦い、本気で何かを守りたい時、真の姿を見せるだろう。」
「いいのか四百年使ってきたんだろ?」
「何、問題ない儂にはまだ昔の相棒が残したこの剣があるからの。」
そういい取り出した剣はまるで太陽のように真っ赤に染まった剣だった。
「この剣の名は夕暮れ、その夜明けと同じで十大名剣の一本だ。」
「二本ともすげー剣だな。」
ユウガはそう言い夜明けと夕暮れを眺めていた時、エリスとエージが戻ってきた。
「ユウガ!起きたのね、よかったわ。」
「よかったですよ、ユウガ。」
「それと、エリス、エージ、俺オガミさんに弟子入りしたから。」
「え!?オガミさんに弟子入り!?」
「まったくユウガは、すごい人とばかり関わりますね。」
「ということでよろしく頼むぜ!師匠!」
「うむ、任せなさい。」
「私たちもユウガが修行している間頑張って魔法の練習しとくから。」
「おう!」
ユウガはオガミと共に家から少し離れた草原に来た。
「なあ、師匠。」
「どうした?」
ユウガは不思議そうに聞いた。
「何でわざわざこんなとこまできたんだ?」
「それはな、お前に儂の最強の魔法を見せるためだ。」
「師匠は魔法も使えるのか。」
「ああ、儂はお前さんと同じで雷と炎に適性があるからの。」
「え!まじか!同じなのか!」
そうこう話している間にオガミは詠唱を始めた。
「雷よ鳴り響け 炎よ燃えたぎれ 雷と炎はすべてを壊す!」
オガミが詠唱した時周囲ではまるで世界が終わるような魔力が渦巻き、空中には蒼い雷に蒼い炎が纏ったとてつもなくでかい球体が浮いていた。
「マジかよ…」
ユウガはそれを見た時、魔王信仰軍の軍団長であるヨルムンガンド、魔法騎士団の団長、クロス・アルガルド以上の実力だと確信した。そう、オガミが使用しようとした魔法は
「神殿級魔法!雷帝炎撃!」
その瞬間、上空に浮いていた魔法が落ち、爆裂し、草原が焼かれなくなっていた。
「一人で…神殿級魔法を…」
「お前にはいつか、この魔法を使えるようになってもらう。」
「えっ!俺が一人で神殿級魔法を!」
「心配するな、ユウガ、お前さんは、神殿級魔法を使えるだけの素質、魔力を持っておるからな。」
「え!俺ってそんな魔力あんの!?」
「ああ、あるぞ鍛えたら儂以上になるかもな。」
「マジかよ、俺頑張るわ。」
「ああ、しっかり儂が鍛えてやろう。」
「そういえば、今の魔法は雷がメインだったじゃん?」
「ああ、そうだが。」
「炎と雷を逆にした魔法はないのか?」
「ありはするがが、儂は雷魔法が得意だからの。だが、雷が効きづらくて儂と同じくらい強いやつがいたら使うかもな。」
「ふーん。師匠は雷魔法が得意なのか。」
「まあの。それと、ユウガには魔法より先に剣を教えるつもりだから、今の魔法は覚えとくだけでよい。」
「おう!よろしく頼むぜ!師匠!」
こうして、ユウガの修行が始まった。




