第五話 いざ王都へ
「エリス、ゴブリンキングたちも倒したことだし一度アーリアとダードさんのところへ戻るか。」
「そうね!アーリアちゃんとダードさんにゴブリンたちを倒したこと教えてあげなくちゃ!」
そう言いダードとアーリアの家に戻ると
「お姉ちゃん!お兄ちゃん!無事でよかった!」
アーリアが笑顔で出向かえてくれた。
「無事で何よりです。ユウガさん、エリスさん。」
「ダードさんもアーリアも、心配してくれてありがとな。」
「ありがとね、アーリアちゃん。」
「それと、お二人は明日旅立つのですか?」
「ええ、そのつもりだけど。」
「では今日はゆっくり休んで体を癒やしてください。奥の寝室に布団を二つ敷いております。そこでお休みください。」
「いろいろありがとな、ダードさん。」
「いえいえとんでもない、あなた方は娘とこの村を守ってくださった恩人なのですから。」
「では、おやすみなさい。ダードさん、アーリアちゃん。」
「おやすみ!お姉ちゃん!お兄ちゃん!」
その元気なアーリアの姿を見たエリスとユウガの二人は少し笑顔になっていた。
次の日の朝、四人は早くに起きていた。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、もう行っちゃうの?」
「ええ、私たちは行くわ一日だけだったけどありがとね、アーリアちゃん。またね。」
「じゃあな、アーリア、ダードさん、二人とも元気でな。」
「ユウガさんとエリスさんもお元気で。」
「バイバイ!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
そんな別れをしたアーリアは少し泣きそうな顔になっていたがとても笑顔だった。
それを見たユウガとエリスも笑顔になっていた。
森を歩き出した時ユウガがエリスに聞いた。
「そういえばスキルってなんなんだ?最初に会った頃に話してたけど。」
「スキルについて?スキルにはこの世界に生まれたときに一万人に一人の確率で持っているユニークスキルっていうのと後から難しいけど身につけることができる普通のスキルがあるの。」
「へー、俺もユニークスキル持ってたりするのかな?」
「分からないわ、ユニークスキルっていうのは調べるのが難しくてね私じゃ分からないの。」
「そっか、まああるとしたらそのうち分かるだろ。」
「そうね。」
そうこう話しているうちに森を抜け、王都が見えてきた。
「あれが王都か?エリス。」
「ええ、あれがこのファーリー王国の王都よ。」
近くで見たユウガは驚いた。
「でっけー城門だな!」
「当たり前じゃないモンスターが入ってきたらすごーく困るもの。」
「それもそうだな。」
「じゃああそこの検問に行くわよ。ちゃんと入るための許可をもらわなくちゃ。」
検問の列に並び検問を終えた後
「すげぇー、人がたくさんいるな。そういえばなんで王都にエリスは来たんだ?」
「あれ?言ってなかったっけ?私はね、王都に冒険者ギルドに入りに来たの。」
「それってほかの街じゃできないのか?」
エリスは優しく答えた。
「できるけどね、王都以外の冒険者ギルドだと結構高いお金がかかっちゃうのでも、王都だと無料だから。私、あんまりお金持ってないし王都は私が住んでた場所から近くだったから。」
「そういうことか。なあ俺も一緒に入っていいか?冒険者ギルド。」
「大丈夫よ。一緒に行きましょう。」
「おう!」
冒険者ギルドに向かう最中、ユウガは気になる集団を見つけた。
「なあエリス、あの腰に剣をかけている人達は何なんだ?あの先頭に立ってる若い青髪の剣を持っている人は俺が見ても明らかに強そうなんだが。」
「あの人たちはファーリー王国の魔法騎士団の騎士たちなの。それで、あそこの先頭にいるのが魔法騎士の団長のクロス団長よ。」
「へー、ダードさんが言ってたのはあの人たちのことだったのか。」
「ええ、そうよってあれ?ユウガ?どこに行ったの?」
ユウガはクロスの元へ向かっていた。
「なあ、あんた魔法騎士団の団長のクロスっていうんだろ?」
「ああそうだよ、僕の名前はクロス・アルガルドだ。ところで君は誰なんだい?」
クロスは少し戸惑いながら聞いた。
「俺の名前はアマミヤ・ユウガっていうんだ。よろしく。」
「君は変わっているね。僕に物怖じせずに話しかけるなんて。」
「そうか?俺はなんだかお前と気が合いそうだと思って話しかけただけだぜ?」
「そこが変わっていると思うんだがね。君いや、ユウガ、どうだろう、よければ僕と友人にならないか?」
「おう!いいぜ!よろしくなクロス!」
そこに慌てた様子のエリスがやってきた。
「もう!急にいなくなってびっくりしたじゃない!」
「ごめんエリス。」
「それにクロス団長にも迷惑をかけて。」
「いえいえ、別に僕は迷惑だとは思っていないよ。なんなら僕は今、ユウガが話かけてくれて良かったと思っているよ。ところで君は?」
「私の名前はエリス。ここにいるユウガと一緒に王都に来たの。」
「エリスかいい名前だ、君たちはなぜ王都に?」
「俺たちは冒険者ギルドに冒険者登録をしにきたんだ。」
「なるほど、冒険者ギルドはこの先を右に曲がったところだよ。じゃあ僕はもう行かないといけないからまたどこかで会おう、ユウガ。」
「おう!じゃあなクロス。」
少し驚いた様子のエリスがユウガに話しかけた。
「まさかいなくなったと思ったら団長と友達になってるなんて。すごーくびっくり。」
「てか、団長とかってもっとおじさんのイメージがあったけどクロスは若いんだな。俺と同い年くらいだ。」
「詳しくは知らないけど、クロス団長はユニークスキルを三つも持ってて剣の腕もすごいの、その実力が評価されたのと今までの実績のおかげで不在だった団長の席に座ったの。」
「今までの実績?」
「そう、彼は王都にやって来ようとした神話級の魔物である黒龍を傷を少し負ったけど一人で討伐しちゃったの。」
「なんか、聞いた感じクロスむちゃくちゃ強くね?」
「ええ彼は、四百年前に魔王を倒した英雄であるオガミ・シュウに匹敵すると言われているわ。」
「この世界、魔王とかいたんだ。」
「そんなのも知らなかったの?結構有名な話よ?」
「そうなのか。覚えとこ、その名前の人」
「まあ、とりあえず冒険者ギルドに行きましょう!」
「そうだな。」
エリスとユウガは冒険者ギルドに向かって歩き出した。




