第三話 人助け
「よし!魔法も使えるようになったしこの森を抜けるか!エリス!」
そう自信満々な様子のユウガにエリスは答えた
「そうね!とりあえずはこのファーリー王国の王都を目指しましょう!」
「おう!」
ユウガとエリスがしばらく歩いていると泣いている緑髪の女の子を見つけた。ユウガはどうするか悩んでいる間にエリスはすぐさま駆けつけた。
「どうしたの?怪我しちゃったの?」
少し安心したような女の子は答えた
「ううん。違うの。私、お花を取りに行ってたら私の住んでる村の場所が分からなくなっちゃったの。」
「そっか、なんて村?よかったらお姉ちゃんとお兄ちゃんが連れてってあげるわ。いいよね?ユウガ」
ユウガは迷わずに答えた
「ああ、俺が手伝ってやるよ。」
泣き止んだ女の子が安心したようにしゃべった。
「ありがとう!お姉ちゃん、お兄ちゃん!私の名前はアーリアっていうの。それでね、私の住んでる村の名前はドルドル村っていうの。」
「私の名前はエリスよ、そっちのお兄ちゃんはユウガ、よろしくね。それとドルドル村はこの近くだからすぐに着くわ、心配しないで大丈夫よアーリアちゃん!」
エリスとユウガはアーリアと手を繋いであげながら森を歩き出している途中にユウガが質問した。
「ところで、どうしてアーリアは森に花を取りに行ってたんだ?」
アーリアは笑顔で答えた。
「今日は私のお父さんの誕生日なの!私のお父さんは村で村長ってお仕事してていつも疲れてるから、お花見て元気にしてあげたかったの!」
ユウガは優しく笑った。
「そっか、きっと喜ぶぞ。アーリアのお父さん。」
「うん!」
アーリアは元気に答えた。それから十分ほど歩いた。
「着いたよ。アーリアちゃん!」
「やった!ありがとー!お姉ちゃん!お兄ちゃん!」
「無事に着いてよかったね!アーリアちゃん。」
「ほんとよかったぜ。何事もなくてな。」
そう話している間に村の奥から慌てている緑髪の男性が走ってやってきた。
「アーリア!心配したぞ!何もケガしてないか?」
「うん!大丈夫!ここにいるお兄ちゃんとお姉ちゃんが助けてくれたから!」
「そうですか、本当にありがとうございます。私はこの村の村長をしていてこの子の父のダードと申します。よろしければお名前を教えてくださいませんか?」
優雅は笑顔で答えた。
「俺の名前はアマミヤ・ユウガだ。それで、こっちの女の人はエリスだ。」
「そうですか、本当にありがとうございます。優雅さん、エリスさん。よろしければ今夜はこの村に泊まっていっては?お礼もかねてご馳走を振る舞いましょう。」
「いいんですか?村長さん。」
「ええ、娘の恩人ですから。」
「じゃあ、お言葉に甘えて、お願いします。」
夜、村長ダードの家で食事をしている時にアーリアはダードに花を見せた。
「これは?」
ダードは不思議そうに聞いた。
「お父さん!今日、誕生日でしょ?いつも頑張ってるからこれ、プレゼント!」
ダードは嬉しそうに喋りだした。
「ありがとう、アーリア今日は今まで生きて来た中で一番最高の誕生日だよ。」
その光景を微笑ましそうにユウガとエリスは眺めていた時
「敵襲!敵襲!ゴブリンが30匹近くこの村に近づいてる!男は剣を持って戦う準備を!女、子供は家から出ないように!」
外から慌ただしく、恐れているような声が聞こえてきた。




