第二話 出会いと魔法
「いや、不気味すぎるだろ!なんで消えんてるんだよあんなバカでかい神殿が!まあいいやとりあえずここらへん探索してみるか。」
「あなた、何してるの?一人で騒いで。」
そこには金髪の同い年くらいの可愛らしい女の子が立っていた。動きやすそうな服に杖をもっている。
「なあ、あんたどこかで会った?」
「ううん。あなたとは初めましてのはずだけど。」
「そ、あんた名前は?俺の名前は優雅、天宮優雅だ。よろしく。」
そう言いながら優雅は手をのばし、握手しようとした。
「私の名前はエリス、家名は無いの。」
そう言い、エリスは優雅の手をにぎる。
「そっか、よろしくエリス。」
「よろしくねユウガ。」
エリスは微笑みながらそう言った。
「ところでさ、ここはへんでバカでかい神殿見なかった?」
「え?見なかったけど。そもそもこのあたりは森や草原だらけで建物なんて全くないわよ?」
「そっか、見間違いだったかも。」
「そう?ならいいけど。」
「エリスはどこかに向かっているのか?もしどこかに行くなら俺も連れて行ってくれない?何の当てもなくてヤバいんだよ。」
「別に大丈夫だけどあなた剣や魔法は使えるの?それともスキルを持ってるの?すごく危険よ?この森を抜けてこの王国の王都に行くのは」
「剣?魔法?スキル?何も使えないんだけどどうしたらいい?」
「じゃああなたどうやってここまで来たの?この森、すごくいっぱい魔物が出ると思うんだけど。」
エリスは不思議そうに指をあごにあてて首をひねった。
「いや、俺気づいたときにはここにいたから魔物と会ってないんだよね。」
「不思議なこともあるものね。」
「ねえ、エリスは魔法が使えるんだよね?」
「ええ、使えるわ。私は治癒魔法と氷魔法を使えるわ。」
「そこでお願いなんだけど、俺に魔法を教えてくれない?」
「いいわよ。じゃあまずは魔法について教えるわね。魔法には初級魔法、中級魔法、上級魔法、神殿級魔法があって、上級魔法までは自分一人で使えるの。」
「神殿級魔法はどうやって使うんだ?」
「神殿級魔法は、最低でも3人はいないと魔力が足りなくて使えないの。でも、もしも大量の魔力を持っている人がいたらほかの魔法と同じで呪文と詠唱さえ唱えれば使えるわよ。そして、人によって使える魔法の属性が違って、六つの属性があるの炎魔法、雷魔法、水魔法、氷魔法、風魔法、土魔法があるわ。」
「あれ、さっき治癒魔法も使えるって言ってなかったっけ?」
「治癒魔法は例外でドワーフを除いて誰でも初級魔法なら使えるわ。中級魔法や上級魔法は人によるけどね。そして、今は誰も使えなくて歴史の書にだけ残されている神聖魔法っていうのがあるの。」
「それで、俺が何の魔法が使えるのかっていうのはどうやって分かるんだ?」
「じゃあ、まずはそこに折れてる木の上にすわってくれない?」
「こうか?」
「うん、そしたら少し頭に触れるわね。」
「ああ」
エリスはためらいなくユウガの頭に触れると魔力を手に込め始めた。
「うん、分かったわよ。」
「本当か?俺は何が使えるんだ?」
「ユウガの適正魔法は炎魔法と雷魔法よ。」
「おおー!いいじゃん、かっこよさそう!」
「じゃあ、呪文教えるから、私の真似してくれる?」
「おお!分かった!」
「じゃあ、まず手を伸ばして。」
ユウガはウキウキしながら思いっきり手を伸ばした。
「炎魔法の呪文はファイアーアローっていうの、私は使えないけどね。」
「ファイアーアロー!すげぇ!本当に出た!手から小さいけど炎の矢が!すげえ!」
ユウガは嬉しくて手を挙げながら喜んだ
「次に雷魔法ね、雷魔法はサンダーボルトっていうの。」
「サンダーボルト!丸い雷も手から出たぜ!俺強いかも!もう魔物来てもボコボコにできるぜ!」
そうやって喜び、はしゃぐユウガをエリスは優しく見守るのであった。




