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目が覚めたら剣と魔法の世界でした  作者: 蜜柑
第一章 初めての異世界

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第十九話 守護神

ガルザル達との戦いが終わり、奥にあったボス部屋に入ったユウガたちはすぐに理解した。このダンジョンがなぜ三階層しかないのにAランク相当と言われているのかを。

そう、ボス部屋にいたのは

「白い…ドラゴン。」

三つ目の龍であり、全身が真っ白な龍。見ただけで分かる。あれが黒龍と同等、あるいはそれ以上の強さなのだと。

「…白龍!」

「ガルディア、知ってるのか!」

そう聞くユウガに対してガルディアは

「ああ、あれは古くから獣族に伝わる守護神だ。」

「は!?守護神!?そんなやつがなんでここにいるんだよ!」

慌てるユウガの問いに答えたのは誰も予想していない存在だった。

「よく来た。なぜ我がここにいるのかか、それは、我が獣族の長を見極める者だからだ。」

そう、白龍が語りだしたのだ。

「さあ、お前ら四人全力でかかってくるのだ。」

次の瞬間、最初に斬りかかったのはガルディアだった。

「斧《アックス》スキル!黄金連撃《ゴールデンバースト》!」

ガルディアの超連撃。だが、白龍には一切のダメージが入っていなかった。

そして、

「なっ!」

白龍は口から青白い炎のブレスを吐いてきた。

「アイスシールド!」

そのブレス攻撃にすかさず割り込んだのはエリスだった。エリスがガルディアを守った時、

「その口!閉じてもらおうか!炎帝斬!」

ユウガが白龍の口目掛けて上から斬りかかっていた。なぜ上から斬りかかれたのか、それは

「いきなり風魔法で空中に自分を吹っ飛ばせなんて!頭おかしいんじゃないですか!ユウガ!」

そう、エージが風魔法でユウガを空中に吹っ飛ばしていたのだ。

白龍のブレスが止まり、ガルディアとエリスが着地した時。

「未熟だ!ガルディアよ!相手の動きを見ずにいきなり突っ込むのか。そんな者が長になどなれるか!」

白龍が魔法により頭上にでかい炎の塊を創っていた。

あの魔法攻撃を食らってしまえば絶対に死ぬ。死んでしまう。そう考えた時、ガルディアの前にはユウガが立っていた。

「何やってんだ!お前!」

白龍の魔法が放たれた時、ガルディアの前にいたのはユウガだけではない。エリスが氷で皆を助ける壁を生成し、エージが風で炎の威力を少しでも抑えていた。

「なん…で…」

白龍の魔法が止んだ時

「仲間に守られるか!未熟者!」

白龍の鋭い爪がガルディア目掛けて迫ってきていた。

「ガルディア!」

ユウガ達が叫んだ時、既にガルディアは壁まで吹っ飛ばれ、意識を失っていた。

「この程度で意識を失う者に長が務まるものか。」

白龍がそう言った時

「できるに、決まってんだろ!スキル発動!解放者!」

ユウガが全力で斬りかかる。それに白龍は

「ガルディアと同じ過ちを犯すか!」

白龍がそう言い、ユウガに向かって鋭い爪を突き立てようとする。だが、

「させ…るか…よ…」

ガルディアの黄金の斧が白龍の爪を一本砕いていた。

なぜだ。なぜあの程度の攻撃で爪が砕ける。

そう白龍が考えたときには遅かった。

「雷炎豪斬!」

ユウガの剣が白龍に届いていた。

白龍にユウガの剣は確かに届いた。だが、

「それでは我を倒せなどできん!」

ユウガが吹っ飛ばされる。

その間に、エージはガルディアの治癒に向かっていた。だが、

「回復など、させるわけがなかろう。」

白龍は青白い炎のブレスをエージ目掛けて放っていた。

「アイスシールド!」

ブレス攻撃に再度エリスが氷の盾を生成し割り込む。そのおかげで、エージに対する攻撃のダメージは最小限で済んだ。

だがマズイ。ガルディアとユウガの治癒に向えば隙ができ攻撃される。

だが、ユウガとガルディアを回復させなければ、エージとエリスには白龍に対する決定打がない。

その時、奥で倒れていたユウガが突如立ち上がった。

「師匠に、念のためにって初級でも治癒魔法を習ってて助かったぜ。」

ユウガはまだボロボロだ。だが、師匠に教わった治癒魔法により、何とか立ち上がれた。そしてユウガは

「スキル発動。解放者。」

再度、スキルを発動させた。

「雷炎遠斬!」

ユウガが白龍に対して斬撃を放ち時間を稼ぐ。

その間、再びエージたちがガルディアの治癒に向かおうとするが、白龍が徹底的に邪魔をしてくる。

ユウガは立ち上がったが既に限界だ。スキルの発動可能時間の制限もそろそろ迎えるだろう。

このままでは全滅する。そう思ったとき、ガルディアがボロボロの状態で立ち上がっていた。

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