第十話 修行の道②
スキルの修行を始めたユウガだったが、
「おい、師匠!無理だ!分からん!」
「スキルってのはな体全体に魔力を込める感じで使うんだ。」
「って言われても何も起きねぇぞ!」
修行に行き詰まっていたユウガにオガミはある提案をした。
「よし、実戦でやろう!」
「は?」
「ダンジョンに行くのだよ。もちろん、いざというときのために儂も付いてく。」
「分かったけど何のランクのダンジョンに潜るんだ?」
「とりあえず、Bランクだな。」
「Bランク?それって黒龍出る?」
「馬鹿か、黒龍はSランクにすら出ない。この世界であと一匹しかおらん化け物だ。」
「あと一匹?」
「そうだ、黒龍は神話に出てくるような魔物なのは知ってるだろう?」
「ああ。」
「それは黒龍が四百年前に魔王によって十匹だけ作られた魔物だからだ。」
するとユウガが不思議そうに聞いた。
「マジか。あと一匹って言ってたが死んだ二匹はどうなったか知ってるがあとの七匹はどうなったんだ?」
「昔に二匹仲間と倒した。あとは仲間が死んだあとに儂が三匹倒した。お前を襲ってたのも入れたら四匹だな。」
「後の一匹は?」
「魔王が腹を空かせて殺して部下に調理させて食いおった。」
「魔王やべえな。てか何でそんな魔物があんなCランクのダンジョンに?」
「大方、魔王信仰軍の仕業だろうな。」
それを聞き、謎に納得してしまうユウガなのであった。
「まあとりあえず、ユウガよ、ついてこいBランクのダンジョンに行くぞ。」
「おう!」
そう言い走り出したオガミはとてつもなく速かった。
「速すぎだろ、師匠。」
「おいおい、こんなのにもついてこれなかったらBランクダンジョンごときで苦戦してしまうぞ。」
「Bランクダンジョンごときって…」
そこでまたオガミの化け物さを実感するユウガなのであった。
「ついたぞ、ユウガ。」
「ここが入り口か。」
「儂は後ろから見守っておるから、魔物はすべてお前が倒せ。いいな?」
「わかってるって師匠。」
そういい、自信満々に入ったユウガだったが
「師匠、このゴーレムたちヤバい!硬すぎる!」
「おいおいユウガ、あんなんは簡単に斬れなきゃいかんぞ。素振りし直しか?これは。」
「それは、嫌だ!雷撃斬!」
そう言いゴーレムを真っ二つに斬ったユウガなのであった。
「炎雷遠斬!」
そう唱え飛ばした斬撃は今までの斬撃よりも遠くへ飛んだ。
「うむ、やはりちゃんとした実戦のほうが効果があるな。」
奥に進んでいくユウガたちだったが
「師匠、あれは?」
「うむ、ゴーストだな。あいつらは剣が効かないから魔法で対処しろ。」
「マジかよ。」
その瞬間ゴーストが闇魔法のような黒い球を飛ばしてきた。
「おいおい、あれは魔王信仰軍のやつらが使ってきたやつじゃないか。」
「魔王信仰軍は魔物の魔法を真似して闇魔法を編み出したからな。」
「そうだったのか。まあ、とりあえずファイアーアロー!」
そう唱え三つの炎の矢を飛ばしたユウガは驚いていた。
「こいつら、意外と耐久が低いんですね。」
「それもあるが、一番はお前さんの出力が上がったことが大きいとおもうぞ?」
「俺の出力が、上がった?」
「なんだ、気づいてなかったのか?お前は魔法を剣で纏って修行している間に魔法いや、魔力全体の出力が大きくなっておったんだ。」
「マジか、知らなかった。」
そうしてボス部屋に入ったユウガは驚きを隠せていなかった。
「なんだ、あのサイズのゴーレム。」
「うむ、あれはBランクダンジョンのボスの中でも強い方の魔物だな。今のお前じゃ少しきついかもな。」
「じゃあ、どうすれば…」
「決まっておるだろ。ユニークスキル解放者を使え。」
「でも、俺まだ使えな…」
「お前、馬鹿なのか?このダンジョンに来た目的を思い出せ。ユニークスキルを使えるようになるために来たんじゃなかったのか?」
ユウガはハッとした
「そうだった!今の実力を試しに来たんじゃなかった!」
「分かったらさっさと倒しにいけ!」
話している間にゴーレムの腕がユウガに振り落とされていた。
「っあぶな!」
間一髪で避けたユウガだったが、
「うわ!殴ってきやがった。」
どうにか剣で受け止めたユウガは
「ユニークスキル発動!解放者!って失敗したー!」
スキルの発動に失敗したユウガはゴーレムに殴り飛ばされていた。
「ぐはっ!いってぇな!」
次こそとスキルの発動に何回も挑戦したユウガだったが
「ユニークスキル発動!解放者!っぐは!」
ユウガはゴーレムにスキルの発動にまた失敗し、ゴーレムに殴り飛ばせれた。
「ユニークスキル発動!解放者!っぎゃー!」
ユウガはスキルの発動にまたまた失敗し、ゴーレムに体を投げられていた。
「ユニークスキル発動!解放者!っぐへ!」
ユウガはスキルの発動にまたまたまた失敗し、ゴーレムに思いっきり殴られていた。
「これで、四回目だぞ…」
失敗を繰り返し、ボコボコにされるユウガにオガミは助言した。
「ユウガよ、一度魔力を練るのをやめ、目を瞑り落ち着くのだ。そうして再度、魔力を練るんだ。そすればきっと、お前なら使える。」
師匠の助言を聞いたユウガはゴーレムが殴りに来ていたが気にせず目を瞑った。そして
「ユニークスキル発動!解放者!」
その瞬間ユウガは体に紅く炎のような魔力を身に纏っていた。そして
「火炎斬!」
ユウガはゴーレムを一刀両断していた。
「うむ、使えたな。ユウガ、何か変わったことはあるか?」
「うーん、なんか体が熱い。それなのに体が動きやすくて、前より丈夫になった気がする。それだけじゃない、魔力の出力が上がってる実感がある。」
「うむ、完璧だな。その感覚を忘れるな、ユウガ。」
「おう!師匠!」
こうして、自身のユニークスキルが使えるようになったユウガなのであった。




