第七十話「20歳」
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俺が聖ロース帝国に帰ってきてから五年がたった。俺ももう、二十歳だ。
この五年間、俺はずっと聖ロース帝国立大学で魔術を研究してきた。研究に研究を重ね、俺はいくつか魔術も開発した。
そして、そのうちの一つが『紫外線反射』だ。
この魔術は吸血鬼になってしまった俺のために開発した魔術で、その名の通り吸血鬼の弱点である紫外線のみを反射することのできる魔術だ。これのおかげで俺は専用のクリームなどを塗らなくても外出することができる。仕組みは簡単に言えば、体中を魔術で覆わせるだけだ。
たったこれだけで紫外線を100%反射することができる。しかも、魔力消費量は極めてごくわずかだ。なので、俺は常時この魔術を使用している。
この魔術はただ自分のために作ったが、俺がグラヴィス教授にこの魔術のことを話すとすぐに学会に発表され、世の中のレディーの間で大流行する魔術となった。
そのおかげで今や俺はこの大学で准教授まで地位を上り詰めることができた。
だが、俺は5年間ずっと研究をするだけの生活に最近嫌気がさしてきた。
5年前のような最高にエキサイティングな冒険をしたくなってきた。当時は嫌な思い出でも今考えればとてもいい思い出だ。ラングやエリーナ、シビル、カーミラたちと協力して生きていたあの頃を思い出すと興奮が止まらない。しかし、今ではラングはマルカー地方で騎士として働いており、エリーナは金持ちの娘らしく暮らして、カーミラたちはマルカー地方に巨大な屋敷を立てて何もしているかわからない。
音信不通というわけではないのだが、本当に何をしているのかわからない。
ということで、俺は仕事をやめる決心をした。
俺はすぐさまグラヴィス教授の部屋に行きやめることを話した。すると、
「そうか…知っていたよ。君は教授職に就くのはもったいないほどの魔術の器を持っている。冒険がしたいんだろ?」
と言われ、
「はい」
と答えると、
「そうかそうか。なら好きにするがいい」
と言ってくれた。俺は、教授の部屋を出ると体から翼を出し、大きな窓から俺は飛び立った。
5年間吸血鬼の体でいたおかげで完全にこの体に慣れることができた。体から大きな何かが下りたような気がした。体が軽い。
俺は急いで自分の部屋に戻り片付けると、すぐにアパートに戻りこちらも超スピードで片付けると俺は馬車を使わず自力で実家まで飛んで帰ることにした。
最高速度は音をも置き去りにするほど早く飛ぶことができるようになった。きっと余裕でマッハは超えているだろう。
俺が飛行していると10分ほどでもう実家のあるマルカー地方が見えてきた。近くにカーミラたちの住む真っ赤なオーラを放つ大きな屋敷があるおかげですぐにわかる。
馬車で一度も止まらずに3日ほどかかる道のりをたった十分ほどで行けるなんて便利な体だ。
俺が実家に帰ると、ナンシーが
「あら。お帰りなさい。仕事はどうしたの?」
と聞いてきたので俺は
「仕事辞めた」
と話した。すると、案の定「大丈夫なの?」と聞いてきたが俺は無視して自室に帰った。ここに来るのは仕事の帰りに寄った1年ぶりだ。
一応准教授として働いたお金といろんな賞を取ったお金を合わせて10年は暮らせる程度のお金はたまっている。まぁ、7年くらい前にグリバッツ国のアルマダ山脈で『宝石聖竜』を倒した際の大金が残っているし、大丈夫だろう。
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