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M29

※この話には心理的支配・精神的暴力の描写が含まれます。



 任務が終わって、十一階のバルコニーを離れようとした時だった。


 リヴァのドレスの裾を、海風が揺らした。


 カイがリヴァの腰を支えていた。


 乗客に紛れて廊下に出るための準備だった。客室まで戻る短い距離。


 その時、バルコニーの手すりに、何かが当たった。


 甲高い音が一度だけした。


 金属の手すりが、わずかに削れていた。


 撃たれた。どこからかわからない。


「……っ」


「伏せろ」


 カイがリヴァを抱えてバルコニーの壁際に押し込んだ。リヴァの背中が冷たい鉄に当たった。


 二発目は、来なかった。


 リヴァの呼吸が、浅くなった。


 心臓が跳ねた。


 また、だった。


 また、どこから撃たれたかわからない弾が、来た。


「リヴァ」カイは言った。「呼吸を吐け。全部」


「…っ」


 吐こうとした。


 吐けなかった。


 胸が動かなかった。


 息を吸おうとした。


 空気が、苦かった。





 空気の中に、何か別の匂いが混じっていた。


 甘い、油っぽい匂い。


 リヴァの足が、力を失った。


 壁に寄りかかっていた体が、ずるずると下に落ちた。


 手が動かなかった。


 カイの手も、リヴァの腰を支えたまま、止まった。


 カイの瞼が重そうだった。


「……リヴァ」カイは言った。


 声がかすれていた。


 カイがバルコニーの方を見ようとした。


 動かなかった。


 膝が崩れた。


 二人で、バルコニーの床に倒れ込んだ。


 ベルベットのドレスが、鉄の床に広がった。




 遠くで、足音がした。


 絨毯ではなかった。鉄の床を、革靴が踏む音だった。


 でも、音が小さかった。


 大きな体が、音を立てないように歩いていた。


 影が、リヴァの視界に入った。


 193センチ。広い肩。


 昨日ホールで目が合った男。アンバーの瞳。


 リヴァを見下ろしていた。


 あの時と同じ、無表情だった。




 男が片膝をついた。


 大きな手が、リヴァの首に触れた。脈を確認していた。相手の状態を確認する手だった。


「……あんたが」男は言った。


 低い声だった。


 リヴァに向かって言っているわけではなかった。独り言に近かった。


 無線を取り出した。


「確保。持ってく」低く言った。


 男がカイの手を、リヴァの腰から離した。


 ゆっくり、丁寧に。


 リヴァを抱え上げた。


 ベルベットのドレスが、腕の上で広がった。リヴァの編み込みかけのほどけかかった髪が、肩の上に流れた。


 男が歩き出した。


 足音が、しなかった。


「神が、あんたを傷つけたのか」


 歩いた。


「それともー」


 歩きながら、リヴァを少し抱き直した。


 ドレスの背中が、男の腕に押されてずれた。


 男は目をまっすぐ前に向けたまま、歩き続けた。










 次に目が開いた時、リヴァは立っていた。


 立たされていた。


 両手首が、頭の上で拘束されていた。金属の枷だった。冷たく、しっかりしていた。腕がずっと上に伸びていて、肩が引っ張られる感覚があった。つま先がぎりぎり床に触れていた。


 白い部屋だった。


 壁、天井、床、全部が白かった。


 光源が、わからなかった。どこから光が来ているのか、見えなかった。


 影がなかった。自分の影が、ない。


 自分が生きているかの確証が持てなかった。


 リヴァは下を見た。


 バーガンディのベルベットが、白い床の上で広がっていた。生地が光を吸っていた。白の中で、それだけが色を持っていた。


 立っているはずなのに、立っている感覚がなくなった。


 空間の境界がわからなかった。


 白の中に、浮いていた。





 目の前に、グレイがいた。


 最初から、そこにいた。気づいた時には、いた。テーブルの向こうに立って、こちらを見ていた。Cohibaを指に挟んでいた。


 あの夜と同じ顔だった。


 体が、動く前に、冷えた。



「起きましたね」


 同じ声だった。低く、乾いた声。急がない声。


「……」


「よかった」


 嘘だ、と思った。心配などしていない。でもその声には、本当のことのような重さがあった。


「なんでいるの、ここに」


 リヴァは手首を確認した。枷が食い込んでいた。引いても、動かない。


 グレイはその問いには答えなかった。


「やめて」リヴァは言った。


 声が、出た。震えていた。でも、出た。


 グレイが、止まった。


 一拍あった。


 ゆっくりと、近づいてきた。急がない。威圧しない。ただ近づいてきた。



 その時、音がした。


「……っ」


 左頬が熱を持った。


 打たれたのだと、そこで初めて気が付いた。


「その言葉は」グレイは言った。静かに。穏やかに。「好みません」


 それだけ言った。


 グレイはそういって、リヴァから離れた。


 ゆっくりだった。不気味だった。


「…肩の傷は、すみませんでした」


 グレイは視線を傷跡に向けた。


「…どういう、こと」


「当てないようにと、言っておいたのですが」


 東京で被弾した時のことを思い出した。


 初めから当てる気がなかったなら、あの恐怖は、一体。


 どうして、そんなことを。


 言葉が出かかった。答えてくれるはずないと飲み込んだ。


 代わりに、拒絶の言葉が出た。


「……やめ、て」


 また、言ってしまった。リヴァは小さく息を吸った。


 グレイがまた、止まった。


 また、ゆっくりと近づいてきた。


 さっきと同じ距離。さっきと同じ声。


「駄目だと言ったでしょう」

 

 リヴァは強く目を閉じた。唇をかんだ。鎖が鳴った。


 だが、何もなかった。


「可哀想に」グレイは言った。


 穏やかな声だった。憐れんでいた。


 それが、何より気持ち悪かった。






 グレイがテーブルの方に戻った。


 黒い、艶のあるテーブル。バカラ用だった。カードが置かれていた。フランス式、八デッキ。実際のカジノと同じ。


 グレイはカードを切り始めた。手つきが慣れていた。


「ハイアット、私も好きなんです」グレイは手を動かしながら言った。「賭け事が得意なんですね」


「……」


 テキサスでの任務の話だった。カジノはハイアットにあった。どこかで見られた。能力を使ったことも、ばれている。


「今日は、少しルールを足しましょう」


 リヴァは目を上げた。


「この船には、三千人の乗客が乗っています」グレイはカードを切り続けた。「あなたが外したら、その中から一人、撃ちます」


「……」


「間違って殺してしまうかもしれませんね」グレイは微笑んだ。「だから、本気で当ててくださいね」


 体が、冷えた。


 手の中に汗が滲んだ。枷に押さえつけられて、行き場のない汗だった。


「今日はあなたとゲームがしたかっただけです」


 本気で、当てるしかない。


 グレイはそれを、わかっていた。


「お返事は?」


「……」


 声が出なかった。


「そうですか。では」グレイが静かに発した。



「”Mæl”」


 リヴァの焦点が揺れた。意識に反して口が開く。


「…は、い」


「いいですね。便利で」


 なぜそのトリガーを知っている。ヴィクトルが使った、言葉を言わせるコマンドだった。なぜ。


「…ちょっと便利すぎますね」


 どこでその言葉を知ったのか、考えてもわからなかった。


「では、一回目」


 カードが配られた。二枚ずつ。


「どちらに賭けますか」


 リヴァは黙っていた。


 考えた。考えようとした。引っ張られる方向を、感じようとした。


 拘束された腕が痛かった。集中できない。


 でも、外したら、人が死ぬ。


 目が泳いだ。責任を負いたくなかった。どうして。


「いいですよ。ゆっくりで」


 グレイは本当に殺してしまう。


 自分が恐怖した銃弾が、今度は自分以外を貫いてしまう。


 音もなく風が通り抜ける、その後熱のような痛みが来る。そして、音が最後。


 思い出した。


 涙が出た。


「……無理」


 グレイは困ったようにリヴァを見た。


「ああ、泣かないでください。可哀想に」


 憐れまれているようで、混乱した。


 言いたくなかった。


 でも、言って、早く解放してほしかった。腕はもう痛いという感覚を失っていた。


 右のヒールが、かかとから外れて脱げた。ルブタンの真っ赤なヒールの内側が、こちらを向いていた。


「手伝ってほしいですか」


 グレイが言った。


 手伝う?判断を?能力を?


 私がこれから人を殺してしまうかもしれないのを?


 思考が定まらなかった。



「手がかかる子ですね」ゆっくりつぶやいた。「”Mæl”」


「…プレイヤー」勝手に声が出た。


 グレイはまるで子供に向けるように優しく目を細めた。


 カードが引かれた。プレイヤーの9。バンカーの6。


 プレイヤーの勝ち。


 当たった。


 その瞬間、視界が一度、白く飛んだ。


「…っ」


 目の前のテーブルが、ぼやけた。グレイの顔も、ぼやけた。


 ……何を、していた。


 今、自分は、何を。


「何、これ」


 なんで自分はここにいる。


 なんで腕が上にある。


「…そうですか」


 近かった。いつ近づいたのかわからなかった。


 顔が、すぐ前にあった。観察する目だった。穏やかな目。確認している目。


「……何を」リヴァは言った。声がかすれていた。「何を、していた、の」


「バカラです」グレイは言った。「あなたが勝った。一回目。乗客は誰も死んでいません」


 乗客、という言葉で、思い出した。


 全部、思い出した。


「……」


「興味深い」グレイは言語化した。「代償が大きい。本気で使うと、こうなるんですね」


 自分の能力の代償を、グレイは知りたがっている。


 どこまで使えば、自分が壊れるか。


 それを知ろうとしている。


 乗客の話は、本気で当てさせるための仕掛けだった。


 わかっていた。わかっていて、当てるしかなかった。




「さて、二回目です」


 カードが配られた。


「どちらに」


「……」


 もう、続けるしかなかった。


 こんな中で、選択肢なんて初めからなかった。


 与えられて、いなかった。


 真っ白い部屋を見ていると、自分がどこにいるのか、どっちを向いているのか、わからなくなっていた。


 雲の上みたい、そんなことを思った。


 喉が、動いた。


「……バンカー」


 声が出ていた。自分の声だった。でも、自分が言った感覚がなかった。


 止められなかった。本気で使うか、人が死ぬか。選択肢がなかった。


 カードが引かれた。バンカーの8。プレイヤーの3。


 胃が、痙攣した。


 吐いた。胃液だけだった。ベルベットのドレスの胸元に、薄く広がって、弾いて落ちた。


 のどが痛かった。喉が焼けたように痛かった。


 不快だった。


 ドレスが汚れた。そのことが、なぜか、一番嫌だった。


 グレイがリヴァに歩み寄った。


 ポケットからハンカチを出して、拭った。


「可哀想に」グレイは付け足した。


 憐れんでいた。




「三回目」


 カードが配られた。能力の限界を測るには十分すぎる条件だった。


 リヴァはもう、自分の息がどうなっているかわからなかった。手の感覚がなかった。足の感覚もなかった。あるのは、肩の痛みと、口の中の不快感だけだった。


 いつの間にか左足のヒールも脱げていた。


 さっき、暴れたのかもしれなかった。わからなかった。


「どちらにしますか」


 記憶が飛んで、吐き気がして、また使ったら、一体何が起こるのだろうとぼんやり考えた。


 人が死ぬくらいならましだと、思った。思ってしまった。


「…プレイヤー」


 言った瞬間、体が震え始めた。


 止められなかった。


 手首の枷が、震えに合わせて軋んだ。膝が、勝手に揺れた。


 寒かった。


 部屋は寒くなかった。でも、自分の体だけが、寒かった。


 視界が白かった。息が苦しかった。


 その後、上から緞帳が降りるように視界が暗くなった。


 一瞬、意識を失う。


 カードが引かれた。


 プレイヤーの勝ち。


 リヴァが目覚めた。記憶はあった。


 また、勝っていた。


 勝った感覚がなかった。


 何もなかった。


 涙が出ていた。理由は、わからなかった。


 グレイがカードを置いた。


 ゆっくりとリヴァに近づいた。


 正面で止まった。


 顔を、覗き込んだ。


「震えていますね」グレイは言った。


「……」


「三回で、ここまででした」


「……」


「こんな仮説はどうでしょうか」グレイは穏やかに言った。


 リヴァは力なく目を上げた。


「あなたが本気を出すたびに、あなたは死に近づいている」




 グレイは、微笑んでいた。


 本気で望めば、代償を払う。何回も払えば、いずれ払いきれなくなる。


 腑に落ちてしまった。


「可哀想に」グレイは言った。


 また、その言葉だった。




 グレイの手が、ゆっくりと動いた。


 リヴァの髪に触れた。


 濡れていた。汗だった。汗で張りついた一束を、グレイは指で梳いた。耳の後ろに流した。丁寧だった。


 動けなかった。


 手首が吊られているからではなかった。


 体が、もう、動かなかった。


「綺麗ですね」グレイは言った。


 褒めていなかった。


 あの夜と同じだった。確認していた。


 顔の輪郭を、指の背でなぞった。


 リヴァの涙を、親指でぬぐった。


「可哀想に」もう一度、言った。「こんなに、頑張って」


 頑張っていない、と言いたかった。


 ただ、外したら人が死ぬから、当てただけだった。


 声が、出なかった。


「腕、痛いでしょう」そう言ってグレイが近づいた。煙草の匂いがした。「外しますか?」


 もう何でもよかった。


 リヴァは小さく三回頷いた。枷が外された。


 腕が、落ちた。肩が、悲鳴を上げた。


 腕が、上がらない。痺れて、感覚がなかった。指が、自分の指だと思えなかった。


 膝が、抜けた。


 そのまま、床にへたり込んだ。


 ドレスの裾が、白い床に広がった。






 グレイが、横を見た。


 テーブルの隣に、小さなサイドテーブルがあった。


 その上に、黒い箱が置かれていた。


 グレイが箱を開けた。


 中に、リボルバーが収まっていた。


 Smith & Wesson Model 29。6.5インチの長い銃身。ブルーイングの仕上げで、黒く、艶があった。


 グリップは木製、よく磨かれていた。


 グレイが取り出した。


 持ち方が、慣れていた。


 シリンダーをスイングアウトした。


 ポケットから、弾を二発、取り出した。


 .44マグナム。太い真鍮の薬莢だった。白い光の中で、鈍く光った。先端が、平らに尖っていた。


 二発、薬室に込めた。


 離れた位置に。隣同士にはしなかった。


 残りの四つは、空のまま。


 シリンダーを、戻した。


 手のひらで、シリンダーを回した。


 空転する音が、白い部屋に響いた。


 止まった。


 どの薬室に弾が入っているか、もう、わからなかった。


 グレイ自身も、わからないはずだった。


「最後です」彼は言った。


 リヴァは、それを見ていた。


 二発。


 六分の二。三分の一の確率で、弾が出る。


 中途半端だった。


 




「あれを、当ててください」グレイは言った。


 壁の的を、指した。真ん中と、そのまわりに一周、円が書かれていた。


「センターに当てたら、誰も傷つけない」グレイは言った。「外側の円の内側だったら、命までは取りません」


 優しい声だった。譲歩している声だった。


 外側に外れた場合のことは、言わなかった。


 言わなくても、わかった。


 動けなかった。


 腕が上がらないせいではなかった。


 体が、もう、本気で能力を使うことを、拒絶していた。


 使ったら、もう一度、あの感覚が来る。


 わかっていた。


 体が、覚えていた。


 涙が、止まらなかった。前が、見えなかった。


 グレイが、少し待った。急がなかった。


「ああ」


 グレイはまたリヴァの涙をぬぐった。溢れてきて、意味はなかった。


「…無理そうですね。やめておきますか」穏やかに聞いた。


「……」


 責めていなかった。


 ただ、聞いていた。


「辛いでしょう」


「……」


 答えなかった。


 答えられなかった。


 目の前の銃が、遠かった。




 グレイが、少し下がった。


 真っ白な壁に、何かが映った。


 いつから、そこにあったのか、わからなかった。


 画面が浮かんでいた。


 写真だった。


 知らない女性の写真。


 二十代の半ばくらい。笑っていた。寄り添うように、隣に男がいた。


 男も笑っていた。二人とも、フォーマルな服を着ていた。船の中で、斜め上から撮られた写真だった。


 画面の横に、文字が出ていた。


 名前があった。年齢があった。職業があった。出身地があった。


「新婚旅行のお客様だそうです」グレイは言った。穏やかに。「今は、ホールで旦那さんと踊っています。幸せそうですね」


 それだけだった。


 脅さなかった。


 殺す、とは言わなかった。


 リヴァの中で、何かが、動いた。






 目の前の銃に、手を伸ばした。


 腕が震えた。指が、グリップを掴むのに、何秒もかかった。


 重かった。


 へたり込んだまま両手で握った。それでも、銃口が、揺れた。


 両腕を前に伸ばした。肘から先しか、動かなかった。


 銃身の長さが、邪魔だった。長い分、揺れが大きくなった。


 涙で、的が滲んでいた。黒い円が、揺れていた。


 こんな状態で、当たるわけがなかった。


 でも、画面の女性が、笑っていた。




 当たれと祈った。


 体の奥で、何かが、もう一度、軋んだ。視界が、一瞬、白くなった。


 ダブルアクションの引き金を、引いた。


 重かった。指先が、白くなるくらい力を入れた。


 ハンマーが落ちた。


 爆音がした。


 反動が、リヴァの腕を、跳ね上げた。


「……っ、」


 座り込んでいた体が、後ろに、押された。壁に頭がぶつかった。


 反動で腕が折れたかもしれないと思った。


 壁の、黒い円の中心が、消えた。


 当たった。


 弾の入った薬室を、最初に引いた。


 狙いも、外さなかった。


 二つの収束を、同時に起こしていた。





 M29は、足元の深い赤のドレスの上に落ちていた。


 まだ、一発は、入っている。


 どの薬室かは、わからなかった。


 でも手を伸ばせば、届く距離だった。


 グレイは、目の前にいた。屈んで、顔を覗き込んでいた。距離が、近かった。


 拾えば、撃てるかもしれない。


 でも、その考えが、浮かばなかった。


 浮かばないまま、消えていた。


 体が、震えていた。


 寒かった。


 目の前のグレイが顔を撫でた。


 涙の跡を、指の背で拭った。丁寧だった。


 リヴァは何も言わなかった。


 目の焦点があっていなかった。まるではるか水平線を見ているように、遠くを見ている目をしていた。


「大丈夫ですよ」


「…どこ」


 グレイの言葉に、リヴァが目を見開いた。


「グレイ、」


 まるで今日初めて見たように。


 一歩下がろうとして、体を支えていた腕から力が抜けた。そのままリヴァは眠った。

”Runaway” / AURORA

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