シーズン2 第10話:暗黒の覇者と、甘やかな誓い
『没落貴族から大企業の御曹司に転生した俺、前世の知識と裏工作で裏金(年22億円)を稼ぎつつ、冷徹な婚約者を捨てて純愛を掴み取る』シーズン2、第10話(最終話)をお届けいたします!
西園寺グループの破滅、そして欧州の巨大な闇「ブラックウェル財団」との死闘を制し、ついに完全なる勝利を収めた晃。
返り討ちの果てに得た裏金は年50億円規模へと膨れ上がり、名実ともに暗黒の覇者となった晃が向かうのは——最愛のヒロイン・結衣のもとです。
「御曹司とメイド」という関係を超え、前世から繋がる孤独を救ってくれた結衣へ贈る、晃の甘く切実な愛の告白。
圧倒的な「ざまあ」と「ダークヒーロー無双」の果てに辿り着いた、絶対の純愛と永遠のハッピーエンドをどうぞ最後までの見届けてください!
ブラックウェル財団の日本支部が壊滅し、偽査察団事件の真相が闇から暴かれてから数週間。
国内の政財界は、西園寺家に続いて巨大な海外資本までもが返り討ちに遭ったという衝撃の怪ニュースに激震していた。表向きには「一条グループの卓越したコンプライアンス意識とリスク管理が生んだ奇跡」と片付けられているが、一部の闇の住人たちは知っている。
この国には、触れてはならない「絶対的な暗黒の覇者」が存在することを。
その男——一条晃は今、都心の夜景を一望できる超高層タワーマンションの最上階にいた。
「晃様、お飲み物をお持ちしました」
可憐なメイド服に身を包んだ白石結衣が、トレイに乗せたワイングラスを運んでくる。その表情はかつての怯えや不安など欠片もなく、愛する男へ注ぐ深い慈愛と喜びに満ちあふれていた。
「ありがとう、結衣。……少し、景色を見届けていたんだ」
グラスを受け取り、俺は眼下に広がる東京の眩い夜景へと視線を向けた。
ブラックウェル財団から返り討ちの果てに搾取した資金、そして西園寺グループの解体に伴い吸収した裏資産。それらが加わったことで、俺が動かす暗黒資金の総額は年間50億円規模へと膨れ上がっていた。
前世、冷酷な貴族社会の陰謀に敗れ、無一文で命を落とした俺が、現世で手に入れた圧倒的な力と資本。
「晃様……何を考えていらっしゃるのですか?」
結衣が不安そうに、俺のジャケットの裾を小さく引っ張った。俺は微笑み、空いた手で彼女の華奢な身体を引き寄せ、その腰を強く抱きしめた。
「前世の俺は、守るべきものを何一つ守れずに死んだ。……だからこそ、この手にある力と資本はすべて、お前と生きる平和な未来のために使うと誓っていたんだ」
「晃様……っ」
「もう、俺たちの純愛を脅かす者はどこにもいない。高慢な元婚約者も、世界を操る暗黒組織も、すべてこの手で叩き潰した」
俺は結衣のあごを軽く持ち上げ、彼女の潤んだ瞳をまっすぐに見つめた。
「結衣。……これからは『御曹司とメイド』としてではなく、俺の生涯の伴侶として、この暗黒の帝国の隣に立ってくれないか?」
それは、前世から繋がる孤独な魂が、現世でついに見つけた唯一無二の救いへのプロポーズだった。
結衣の目から、ぽろぽろと大粒の嬉し涙が溢れ出す。彼女は俺の首に手を回し、背中にしがみつくように強く抱きついてきた。
「はい……! はい、晃様……っ! 私でよろしければ……一生、晃様のお側でお支えさせてください……!」
甘く重なり合う二人の唇。
かつて自分を虐げ、見下してきたすべての者を完膚なきまでに叩きのめした爽快な復讐の果てに。俺たちは、誰にも引き裂くことのできない、絶対の純愛と平和を手に入れたのだ。
夜景を見下ろす最上階の部屋で、王者の笑みを浮かべる俺と、その胸で幸せそうに微笑む最愛の姫。
暗黒の覇者が紡ぐ真実の愛の物語は、永遠の幸福とともに、静かに幕を閉じた。
(シーズン2・完)
『没落貴族から大企業の御曹司に転生した俺...』シーズン2、第10話(最終話)までお読みいただき、本当にありがとうございました!
高慢な元婚約者・エリザの撃滅から始まり、世界規模の闇組織・ブラックウェル財団との頭脳戦・裏工作バトルまで駆け抜けてきたシーズン2ですが、無事に晃と結衣ちゃんの最高のハッピーエンドを迎えることができました!
年50億円という規格外の暗黒資金を手にしながらも、晃様にとっての一番の宝物は一貫して結衣ちゃんでしたね。前世の傷を抱えた男が、現世で圧倒的な力と最愛のパートナーを手に入れて掴み取る勝利は、執筆していてとても爽快でした。
これまで晃と結衣の物語をあたたかく見守り、応援してくださった読者の皆様に、心より感謝申し上げます!
「最高の最終回だった!」「二人のプロポーズにキュンキュンした!」「晃様のダークヒーローっぷりが最後まで最高だった!」と思っていただけましたら、ぜひ作品への評価やブックマーク、完結記念の感想をいただけますと大変励みになります!
また次の物語でお会いできることを楽しみに !
これまでのお付き合い、本当にありがとうございました!




