爵位と称号
本稿は、『名もなき帝国の物語』シリーズの設定です。
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●爵位
帝国には公爵に加えて伯爵、副伯爵、士爵という爵位がある。いずれも皇帝の直臣のみに与えられる。
公爵と伯爵は特に「諸侯」とも呼ばれ、領地について大幅な自治権が与えられている。諸侯の領地を「領国」と表現することもあるが、これは慣習上の表現であって国ではない。「国」を称することが許されているのは七賢公の子孫が統治する一つの王国と六つの公国のみ。他は公爵の領地であっても「公領」と呼ぶ。
●称号
皇帝の子供は大公、大公女と呼ばれるが、これは称号であって爵位ではない。
ティーレントゥム家の家宰は、宮内伯の称号が与えられている。「伯」と付いているが、爵位ではない。
●儀礼称号
諸侯の多くは、複数の爵位(領地)を所有している。
例えばナルファスト公は「ナルファスト公爵」以外に「ロンセーク伯」「サインフェック副伯」「ティルメイン副伯」「サートカレル副伯」を持っている。
複数の爵位がある場合、二番目以降の爵位を自分の子に名乗らせることができる。これを儀礼称号と呼ぶ。
ナルファスト公は、長子つまり公位継承者にロンセーク伯を名乗らせることが慣例になっている。ただし、襲爵させるわけではなく、本当のロンセーク伯はナルファスト公である。
爵位保有者が望めば、襲爵させて爵位と領地を委譲することもできる。
●爵位の上下関係
爵位に上下関係はない。公爵だからといって伯爵に命令することはできない。皇帝の直臣としては同格である。
ただし、宮中席次(序列)はある。式典の席次や詰め所の格式は爵位によって待遇が変わる。
席次は
大公>公爵>伯爵>副伯>士爵
の順に大別され、
・同じ爵位の中では爵位の創設年が古い順
・創設年も同じ場合は、先に襲爵した者
が上席に着く。
男女による上下はなく、上記の法則に従う。
爵位とは無関係な要素で従属関係が発生することがある。経済的な支配、血縁・婚姻関係など、さまざまな要因で力関係が生じ、伯爵が公爵よりも優位に立つこともあり得る。
最も顕著な例としては、カーンロンド家がある。
同家は、
・ワルヴァソン公インゼルロフト四世
・グルナーゼ公(インゼルロフト四世の弟)
・ダルンボック伯(インゼルロフト四世の弟の子)
・ドレングル伯(インゼルロフト四世の弟の子)
・プエリーエン伯(インゼルロフト四世の弟の子)
などの爵位を保持している。
彼らは、家長であるインゼルロフト四世の命令に従う。これはインゼルロフト四世がワルヴァソン公だからではなく、カーンロンド家の家長だからである。




