第3章ローズ村編1
3章突入。ありがとうございます。
王都を出て1週間
そろそろローズ村に着く頃だな。出発して1カ月。
爺は元気にしているだろうか?スラム街から来た人達、少しは落ち着いたかな?住む所も考えなきゃマズイなあ。
せめて水脈だけでも見つけてくれると嬉しいけど。ボンヤリとそんな事を思っていると・・・・・
「ご主人様あああああああ!」
マリが前から叫んできた!(もしかして敵襲?)急いで側に行くと前方に門がある。何か街らしき物が見えてきた。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ。」思わず叫ぶ!寂れた村の面影もなく瀟洒な街だ。
門兵までいる。「ヴィンハルトだが。」というと門兵たちが「使徒様!」「使徒様がお戻りになられたぞ!」「お前使徒様が戻られた事をみんなに知らせろ!」(ここでも使徒様かあ)
『ミッション・コンプリート』
『おめでとうございます。嘗ての部下を3人呼べます。誰をよびますか?』(誰が良いかな?)
そう思っていたら「若、無事お戻りになられましたな。」と爺が声を掛けてきたので「3人呼べる事になったが誰が良いと思うかな。」
「ハンゾウ、アンジュと後はムサシかシズカ、ムネノリくらいですかな?」
「ではハンゾウ、アンジュ、シズカを呼ぼう。」と言うと「有難き幸せ。」と爺が言う。
ハンゾウが「ご無沙汰しております。お屋形様。」アンジュが「会いたかった・・・若様。」
シズカが「お久しゅうございます。殿。」と言う。どうでもいいが呼び名がバラバラなのな。
後ろで馬車から降りた4人がポカーンとしている。
「久しぶりの皆の再会じゃ。積もる話もあろう。さあこちらへ」と爺に案内された。
僕から掻い摘んで王都での話を始めた。この国の2/3は大公派と言われる宰相に牛耳られている事。
奴隷は禁止になっているが大公は奴隷を集め、奴隷紋師も囲われているであろう事。
大公が死霊術師を雇い10万の死霊で王都に攻撃を仕掛け、僕が3体の精霊召喚で撃退した事などを話した。
「だから奴隷紋は消せなかったんだ。」と言うとアンジュが「父上にも消せませんの?」と言った。
(爺とアンジュって親子設定だっけ?)そういえば・・・どちらもハイエルフだったな。今更だけど。
「うむ。文様が変わっておるからのう。あるいは・・シヴァ殿なら消せるかもしれん。」あとでシヴァにみてもらおう。
「私たちはその大公を消せば良いの?」とシズカが物騒な事を言う。
ハンゾウがアサシンでシズカはニンジャマスターだ。
ハンゾウは人の良さそうな顔でニコニコしている。シズカは清純派の美人だが医術や毒の扱いに長けている。
「大公は正面から攻撃する。ハンゾウとシズカには情報操作して欲しい。」「分かりました。」と2人答える。
せっかくなのでマリ、ラナ、ルナ、シャムをみんなに紹介するとアンジュとシズカが「どういう人達かしら?」と冷たい声で聞いてきた。
するとマリがふふんと勝ち誇った顔で「あら?私達は身も心もご主人様の奴隷よ。」
冬か?冬がきたのか?ハンゾウも爺もいない?ハンゾウはともかく爺も忍びなのか?四面楚歌、孤軍奮闘という四字熟語が頭に浮かぶ。
「若様、私が幼少のころからどれだけお慕いしていたかお忘れですか?」とアンジュが泣きそうな顔で言う。
やはり親子だ。間違いない。さっき初めましてだよとツッコミたい。「では今夜から武芸百般、若様の為に習得した閨を味わって頂きます。」
するとシズカが「貧乳エルフが?私の方が良い事になるわよ。」と言うと4人も参戦してきた。
「よし!全員相手する。」と言うと「さすが若じゃ。」と拍手しながら爺がどこからか現れた。
良いのか?自分の娘が出会って3時間ほどで男に抱かれるんだぞ?本当に良いのか?
風呂でも入りたいと思っていると水脈を探している時に温泉を掘り当てたようだ。この爺、チートすぎる。
温泉に浸かってのんびりしてたら6人入ってきた。「ええ?13歳なの?そこの貧乳エルフより立派じゃない?」シズカの声だ。
「貧乳じゃない。今は慎ましいだけ。これからだ。」
「とりあえずBぐらいあるから触れるよね?」とマリがからかってる。
キャアキャアと騒いでいたが、この後6人とも気絶する事になった。
「武芸百般の私が・・・」「誰より自信あったのに・・・」アンジュとシズカがいった。




