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小説家になろう

最新エピソード掲載日:2016/09/30
 小説家になりたい。
 俺がそんな夢を抱いたのは、いつの頃だったか。

 漠然と何かを書きたい衝動だけはあったが、今まで何一つとして小説を書ききったことはない。
 だが、今日からは違う。違うつもりだ。

 高校一年生の春。
 今日、俺は文芸部に入部届を出す。

 部活棟と呼ばれる、旧校舎を改修した古い木製の校舎。その中の、文芸部の部室の前に俺はいた。
 扉を開ける。すこし立て付けが悪い。
 髪の長い女が一人、椅子に座って本を読んでいた。扉を開けたことで、彼女の視線が手元の本から俺へと移る。抜けるように白い肌が、制服の襟口からこぼれていた。
「誰だ?」
 女にしては少し低い声。
 ぶっきらぼうで、まるで男のような口調。
「あ、あの。俺、入部希望の者です」
「そうか。では、入部届を出せ」
 俺は彼女になんとなく気圧されながら、言われるままに鞄から手渡す。
 部室内を見渡す。本棚と、それを埋め尽くす本。それと、パソコンが2台。そして原稿用紙と万年筆、辞書。
 中央にあるテーブルを除けば、部室というよりも書斎のように感じた。

 入部届をしばらく見つめた後、彼女はそれを机の上に置いた。
「私は神岸しほり、2年だ。文芸部部長をやっている」

「文芸部へようこそ、未来の小説家クン」
プロローグ
2016/09/30 19:00
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