321話 6月22日#09
「では、まとめると、我々がやらなければならないことは……」
その1:レイ、リア、ソラの体を回収する
その2:3人が持っていた石を取り返す
その3:『アリエスの石』と『ピスケスの石』を入手するため、空賊団の根城へ行く
「……どれも、結構難しそうだよぉ?」
「……でも、これを全て達成できたら、3人が復帰して……」
『『星座の石』も、全て揃います!』
ピエールペンの声を聞き、みんな一斉に指を折って数え始めた。
「……確かに」ソフィアはつぶやいた。「『月の神の復活』も、あとは神殿へ行くだけになるのか」
「……とすると、」
ミライは目を細めた。
「……全部成功させれば、王手をかけられる」
「負けられないわねぇ!」ミィも頷いた。
「全員が全力で取り掛かれば、よい未来が待っていると、『未来予知』で視えました」
カヤの言葉に、モルガンが頷いた。
「仕方ない。我も手伝おう」
「……やることがわかれば、あとはそれを実行するだけだな」ソフィアも頷いて言った。
「月の神様と……誰よりレイさんのために、僕も全力尽くす!」
テンは、出会ってから今までで一番気合が入っているようだ。
「……よし、やろう!みんな!!」
『だんだん盛り上がってきました!』ピエールペンがオレンジ色に光った。『さあ、みなさん!最終カーブは目前です!!』
「……神様って、競馬とか見るのぉ?」
「とにかく、役割分担をしよう」ソフィアはカヤに言った。「タイムリミットはいつだ?」
「……結構急ぎます」と、カヤは言った。「明日の日没までです。月の神様の加護が、そこで切れます」
『そですねー』ピエールペンは棒読みで答えた。
「……ということは、全部並行してやる必要があるな」
「『適材適所』でやれば、絶対達成できる」俺は、ソフィアを見つめた。「どう決める?」
「まず、3人の体を回収するのは、『星霊界』に行ける星霊使いがやるしかない」ソフィアは、星霊使いの数を数えていた。「4人か……そのうち3人が、1人ずつ担当するしかないな」
「……わたくしは、1人で『石』を探します」
みんな、カヤの顔を見た。
「テンさんとの戦いで、『うお座の星霊使い』は水が弱点だとわかりました。わたくしも水の魔法が中心なので、戦いになっても有利に進めることができます」
「……でも、1人で大丈夫ぅ?」
「ええ。きっと何とかしてみせます」
「じゃあ、俺とテンとモルガンで空賊の根城に突撃しよう」俺はテンとモルガンの顔を見た。「3人で力を合わせれば、レイの石を手に入れられる」
「オッケー!!」
「……ま。我が必要だと言うなら、協力してやってもよかろう」
「では、残りの私とミィとミライは、『星霊界』へ行く係にしよう」
「……ウィルゴ。校長だからって、小学校の活動みたいな言い方するな」
ミライは(たぶん)学校へ通ったことがないのに、そんなことを言った。この学校の様子を見たのかもしれない。
「……やることは決まった」俺は気合を入れた。「あとはやるだけだ!――みんな、頑張るぞ!!」
『「「「「「おー!!!」」」」」』
「……我はやらぬぞ」
「俺もやらん」
モルガンとミライは、掛け声をあげる俺たちを冷たい目で見つめた。




