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月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
セメレ−ネプトゥヌス編

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318/361

318話 6月22日#06

 『えーっと、最初から説明しますと、』



 ピエールペンはそう言いながら、リアと一緒にいた時の体験を話し始めた。



 『西、南、東の城門に攻撃を仕掛けてきたのは、モンスターたちです。街を守るバリアが弱まっていたのか、打ち破られて全方位からモンスターが大量に押し寄せまして……』


 「それで、星霊使いたちが最初に城門に配置されてたんだね」



 ――なるほど。



 「……ちなみに、『ストラス』ってモンスターのこと、何か知ってるか?なぜか俺を『水の塔』まで運んでくれたんだが」



 俺がそう言うと、みんな「え?」と、驚いた表情になった。



 『『ストラス』は、『しゃべる大鴉(おおがらす)』ですね。主に夜に行動します……一応、人を襲うことはめったになかったと思います』



 そして、一瞬間があった。ピエールペンの飾りが緑色に光っている。



 『……理由まではよくわかりませんが、何かがあって、人間を助けようと思ったのかもしれません』



 ――そしてその後、ピエールペンはバリアの張り直しの話をした。



 「『ゼノフィルス』……?」ミィは、首を傾げた。「『心臓』のモンスターなんて、マジで見たくないよぅ」


 「……つーか、アリエスってそんな強いのかよ」ミライは眉根を寄せた。「『奥義』とはいえ、1発でわけわかんねえ怪物をぶっ倒すなんて……」


 『……そのレイさんが、ドゥファンには敵わなかったんです』


 「……何が起こったんだ?」


 『ドゥファンは、『てんびん座の星霊使い(リブラ)の魔法』だけでなく、『太陽の神の魔法』も使っていまして、』


 「「「……え?」」」


 『レイさんたちは最後、『アブソープション』という魔法で気絶しました』



 ――何だろう。『吸収(アブソープション)』?



 『この呪いにかかったら、死ぬまで延々と魔力を吸い取られ続けます』


 「……あ」俺ははっと気づいた。「最初に月の神と会った時、『吸い取れ』とか『奪い返せ』とか言う声が聞こえる呪いがかかってたよな……?」


 『あー、それです!』



 ピエールペンの装飾が、白く光った。



 『あれ、ワタクシがかかっても、気を失う程にはならないですが、星霊使いとはいえ人間が食らったら……』


 「……それで、しんで……あ、違う。気絶させられたってことぉ?」


 『そのとおりです』



 ――1つ、謎が解明された。



 しかし、そうなると……



 「もしかして、レイさんたち……魔力を吸い取られて、最後は……?」



 ――やっぱり、テンが落ち込んでいる。



 『……あ!ご心配なさらず!』ピエールペンは黄色く光った。『ワタクシが御三方に、カウンターの呪いをかけました!』


 「『カウンターの呪い』?」


 『ワタクシ、呪いを弾き返せるんです!自分がかからない限り!』


 「弾き……え?」俺は目を瞬いた。「それって……?」


 『つまり、今はドゥファン自身が呪いにかかって、御三方は無事ということです!』



 ――もしかして、ドゥファンがあっという間に退散したのは、それが原因……?



 「……ちなみに、なぜ自分がかかったときは使えないんだ?」


 『使う前に、だいたい正気を失います』


 「「「………………」」」



 ――使えるような、使えないような。

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