↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ディアナ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

283/380

283話 6月20日#16〜僕の本性①〜

 ――というわけで、僕ことテン対ピスケスおねーさま+α(プラスアルファ)の対決の、始まり、始まり〜♪



 「……あー、そうそう!」僕はにこにこ笑った。「戦う前に、1つ訊きたいことがあるんだけど」


 「……何?」ピスケスおねーさん、めっちゃ怖い顔で睨んでいる。


 「『うお座(ピスケス)の石』はどこー?教えてくれたら、君たちを邪魔しないけど」


 「……んなもん、教えるわけないだろ!?」何か、だんだん言葉が崩れてきている。


 「あらら。じゃあ、僕も実力こ……」



 ――と僕が言っているうちに、周りにいる槍使いさんたちが僕を刺そうと、槍を突き出してきた。


 僕はわざと転んで、全方向の槍の突きをかわした。



 「あっぶなーい!」僕はそう言って、地面に座ったままきょろきょろおねーさんたちを見渡した。「みんな怖いねー。全然かわいくない」



 ――あ。全員殺気を放ち始めた。



 「……貴様、一体何がしたいんだ?」


 「それは僕が訊きたいなあ」僕はあぐらをかいて、ピスケスおねーさんに向き直った。「君こそ、こんなところで何がしたいか、教えてくれると嬉しいんだけど……『ピスケスちゃん』?」


 「……気持ち悪い呼び方すんな!」――あ、ピスケスちゃん、何かしようとしている。



 僕が小声で呪文を唱え始めた時、



 「『タバクトヨク』!」



 ピスケスちゃんはそう言うと、その手に長い布が現れた。クリーム色っぽいけど、暗くて材質はわからない。何となくシルクみたいに触り心地よさそうな気はするけど。



 ――と思ってたんだけど、よく見るとその布、両端が硬くなっていた。真ん中は柔らかいままだけど――そのせいでこの布、何か変なところで折れてるんだよね。


 ピスケスちゃんは、その布を振り回し始めた。よくわからないけど、布を背中の方に回したり、肩の周りで振り回したり、片方の手からもう片方の手へ受け渡したり……何か忙(せわ)しないなあ。


 槍使いのおねーさんたちが槍を引っ込めたので、これからピスケスちゃんが何か攻撃を仕掛けてくるな、と思った。


 そして、僕が呪文を唱え終わり、指を鳴らしたのと同時に、ピスケスちゃんの布がこっちへ飛んできた。


 布は僕の右腕に当たった――めっちゃ痛かった!ホントに硬いもので殴られたみたい。


 その直後、僕の左の方に魔法陣が現れ、そこから大量の水が噴き出した。水は川のように流れ出し、おねーさんたち全員を襲った。



 ――あ、でも。



 ピスケスちゃんは布を引っ込め、水流をかわしていた。星霊使いだけあって、勝負の勘が鋭いんだろう。



 「……水の使い手か」



 ピスケスちゃんは「チ!」と舌打ちした――何か、いろいろ残念な人だよね。


 僕はゆっくり立ち上がって、帽子を被り直した。水流は僕をすり抜けていったから、僕の服は全く濡れていなかった。



 「もしかして、お水が嫌い?」



 僕がそう訊ねると、ピスケスちゃんは何も答えず、じっと槍使いのおねーさんたちを見ていた。


 おねーさんたちは、お互いに折り重なるようにして倒れていた。みんな何とか立ち上がろうとしているけど、水を飲んでしまい咳き込んでいる人もいる。


 数秒たち、ピスケスおねーさまは、ようやくこちらを向いた。



 「……あんた、」ピスケスおねえちゃんは、目を細めて僕を見ていた。「『ヴァルキリー・ヴェリタス』とかいう奴でしょ?確か、他にも『アス……』」



 ――ズダンッ!



 僕は、ピスケスに向かって銃を撃った。銃はピスケスの体をすり抜けていったけど、ピスケスは話すのを止めた。



 「……俺の名前を言うな」



 僕の声が、低くなった。



 「どうして知ってるかは訊かねえが……その名で呼ぶ奴は、全員ぶっ殺す」



 ――あ。



 このモードに入った僕は、だいぶ面倒くさくなるよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。