↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ディアナ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

270/380

270話 6月20日#03〜塔の中で②〜

 そんな話をしていたら、かごがガタンと音を立てて止まった。



 「着いたよ。こっちに来て」



 オギさんに連れられて、あたしたちは同じ階の中心あたりまでやって来た。そこには、古いクローゼットが1つあった。



 「作業着はここにあるよ」オギさんはそう言って、クローゼットの扉を開いた。「……この部屋は明るいから、ここで着替えてね」



 そう言って、オギさんはクローゼットの反対側にある扉を開けた。


 その扉の向こうに、女の子が立っていた。濃い青の髪と濃い黄色の目を持っていて、着ている服は、清楚な白色。たぶん年はあたしと同じくらい……



 「……ん?カヤ、どうした?」オギさんは首を傾げた。


 「兄さん。わたくし、この2人と少し話したいことがあるんです」女の子は、透き通った声で言った。「仕事の説明が終わったら、作業の前に2人を借りてもよろしいですか?」


 「あ、ああ。いいけど……」オギさんは戸惑っていた。「珍しいこともあるんだね」


 「あ。紹介が遅れました」女の子は、丁寧にあたしたちに頭を下げた。「わたくし、『アクアガーディアン』のカヤと申します。こちらにいる『オギ』は、わたくしの兄です」


 「『アクアガーディアン』……?」


 「ここの水を生み出している者です。この大量の水は、全てわたくしの魔法で賄っています」



 ――結構な量の水だけど、人間が作ってるんだ……



 「では、お仕事の話をどうぞ。わたくしは、ここの奥で待っています」



 カヤさんはそう言って、この明るい部屋の、さらに奥にある扉の奥へと引っ込んでいった。






 あたしとレイは作業着に着替えると、オギさんについて、『塔』の一番上にある水の噴き出し口へ近づいた。



 「まず、ここのスイッチを押すと、水が止まるんだ」と、オギさんは言った。「で、まずはバケツに入っている布で……」



 作業はそんなに難しくなかった。噴き出し口の水を布できれいに拭き取り、ブラシでこすって汚れを落とすだけだった。その時、可能な限り汚れた水が『塔』の外へ落ちないようにしてほしいと言われた。



 「ここの水、飲料水としても使ってるから、あまり汚れた水を流してほしくないんだ」



 代わりに布を絞った時の水をバケツに入れて、下まで持ってきてほしいと言われた。



 「じゃあ、下で待ってるから、作業頑張って」



 オギさんはそう言って、エレベーターで下へ降りていった。



 オギさんを見送った後、あたしたちはカヤさんのところへと戻った。



 「お時間とってすみません」カヤさんは、着替えに使った部屋で待っていた。「実は、『星霊使い』関係のことで話したいことがありまして……」



 その瞬間、あたしとレイは同時に固まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。