231話 6月13日#01
次の日。
俺たちは追加の買い物と、砂漠の街の詳細な情報を得ようと、グループに分かれて行動した。
そして昼頃に、屋台で買ったケバブを食べながら、公園で報告会を行った。
「……とりあえず、水は多めに買った」と、俺は言った。「『自動水生成機』と組み合わせれば、『ウルカヌス』まで足りなくなることはないと思う」
「携帯用の食料も買った……はぐれてしまった時に、仲間に居場所を伝えられる専用の花火も……」と、ソラが付け加えた。
「火を点ける魔法がなくても、使える」俺はピエール33世とテンの方を見た。「……で、そっちは?」
「砂漠の街についてねー」テンは、目新しい地図を取り出した。「まずねー。ここから砂漠の間にある山脈が、縦だけじゃなくて横にもたくさん連なってるから、ソラちゃんの足でも、完全に山を越えるのは明後日以降になると思うんだ」
「「え……」」
「しかも、その後『ウルカヌス』までかなり距離があって、そこまで徒歩で行ったら、また3日以上かかると思うんだ」
「「え……」」
俺とリアが固まっているので、ピエール33世は慌てて付け加えた。
『で、でもっ!『ウルカヌス』の手前にも街があるんですっ!』
「このあたり」テンはふふっと笑った。「『ユスティティア』って街……というか、『集落』かな」
『小規模な集落ですが、そこでも『バグボート』借りれるみたいなんで、そこからは快適に旅ができるかと!』
「……ここ……」ソラがガイドブックを取り出し、あるページを開いた。「『ユスティティア』……古くからある神秘的な集落……今でも『占星術』が信じられていて、毎日の行動も占いで決める……」
「へえ。そんなところがあるんだ」
俺は、面白そうなところだと感じた。以前ピエール33世が、『昔この『イェリナ国』は、占星術大国だったんです!』と言っていたので、ますます興味をそそられる。
「あたしたちにも、ちゃんと成果はあるわ!」リアが胸を張った。
「メンバー全員分の、砂漠用の薄いコートを買った」と、レイが説明した。「強い日差しを遮ることができて、しかも涼しい膝下までのコートだ」
「あと、ゴーグルも買ってきたわ♪」リアが、自分用に魔法で小さくしたゴーグルを見せた。「目に砂が入らないようこれもつければ♪気分は探検隊よ〜♪♪」
「なかなかワクワクするね〜!」テンが、面白そうに目を細めた。
「あとは、砂嵐にも耐えられるテントだけだな」俺はうっし!と立ち上がった。「それ買ったら、すぐにプルートーを出発しよう!」
『とうとうプルートーを離れる時がやって来たんですね……』ピエール33世は、やる気を表すオレンジ色に光った。『何だかんだいろいろありましたが!これからも全員の力を合わせて、苦難の旅を乗り越えていきましょう!!』
「「「「「おー!!!!!」」」」」




