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月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
プルートー−アポロ編

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223話 6月11日#02

 そんなこんなで、俺たちは午後5時頃にプルートーへ着いた。


 行きより遅くなったのは、2回模擬戦をやったからである。


 対ソラと、対テン。ソラ戦では何とか勝ったが、テンに関しては、やっぱりどうしたらいいのかよくわからなかった。



 『やっぱりテンさん、めちゃくちゃ強いですよね』ピエール33世が不思議そうに緑色に点滅していた。『1人で星霊使い(スコルピウス)を翻弄するなんて、ちょっと異常なんですけど』


 「『異常』は、かわいそうだろ」



 俺は苦笑いをした。



 『あ!でも、テンさんが言っていたとおり、あなたもすごく強いですよ!』ピエール33世が慌てて付け加えた。『戦況や相手の戦法などで、どうやって攻略するか見極める力は、とても高いです!』


 「うーん……」俺は、全然自信が持てなかった。「ソラとは、完全に体格差で勝っただけな気がするし、レイとの戦いも手も足も出なかった状態だし……」


 『……あ。全員、異常に強いですね』


 「こうしてみると、ホントに世界って広いんだな」俺は、何となく空を眺めた。「俺が強くなるためには、もっとやらなきゃいけないことがたくさんあるみたいだ……」


 「おーい!」レイがこちらにやって来た。「夕飯、準備できたぞー!」


 「今行く!」



 俺は立ち上がると服の汚れを取り払い、この前と同じ食堂の鍋を食べるために、仲間たちの元へと向かった。






 その後。


 宿の一室で、俺たちは話し合いをしていた。



 「まず、どうやって『石』を探す?」



 明日からやる『さそり座(スコルピウス)の石』探しは、難航を極めそうだった。



 「まさか、あのお姉さんたちを助けたことが、逆に障害になるとはねえ」



 現在、警官たちが、捜査のために城を封鎖していた。


 スカーレットに閉じ込められていた女性たちを警官に助けてもらえたのは良かったが、その後こんなことになっているとは思っていなかった。



 「ただでさえ、城の構造もどこに『石』があるのかもわからないのに、警官がうろうろしている中で探さなきゃいけないなんて……」


 「理由説明しても、理解はしてもらえないだろうな……」



 全員、うーんと唸って考え込んだ。



 「空から中へ入るのは?」


 「……目立つからやめろ」


 「じゃあ、城にある抜け道を探してみるとか?」


 「……そんな、あるかどうかわからないものに頼るんじゃねえよ」


 「リアちゃんなら目立たずに入れそうだけど……」テンは苦笑いした。「1人じゃ、何時間かかるかわからないし」


 「せめて、詳しい『石』の場所がわかれば……」



 正直、いい方法は全く思い浮かばなかった。



 「あの、『変態』の得意そうな言い方だと、どこかわかりにくいところに隠してあると思うんだけどな……」


 「そもそもあの『変態』って、あの城に住んでたの?夜だけいたの?」


 「あと、今どこにいるんだろうな……?」俺は壁に寄りかかった。「アポロで戦った後、気づいたらいなくなってたし……スターリアと一緒に逃げたのかなとは思うんだが」


 「私が燃やす前に、脅せばよかったのか?」



 レイが真顔で言うので、テンは「あの場はあれでよかったんだよ……」と、若干引き気味に答えた。



 「……とりあえず、今日のところは寝るか」


 「そうね」リアは、すでにクッションとミニサイズの毛布で、テーブルの上にベッドを作っていた。「アリエス、レオ。おやすみなさい」


 「……おやすみ……」



 レイとソラは、隣の部屋へと帰っていった。

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