↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と星座と剣士の旅〜魔法が苦手な俺が、魔法で神様を救う話〜  作者: く~が~
ケレス‐アトラス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/372

153話 6月1日#01

 翌日。


 俺たちは2つのグループに分かれる前に、いつものガイドブックを見て、街に関する情報を集めていた。



 「沖合に、小さな島がある……」と、ソラは言った。「人が住めるほどの大きさじゃないけど、昔から漁業に使ってたみたい……」


 「結構怪しいスポットだな」俺は、うんうん頷いた。「ソラたちは、その島もどうなっているか調べてみてくれ」


 「任せろ!」



 モルガンは、やる気がみなぎっていた。


 対するテンは、まだグループ分けに不服そうだった。



 「僕のバカ……最初から否定していれば、レイさんと一緒になれたかもしれないのに……」


 「じゃあ、あたしたちはどうする?」



 テンの様子を横目で見ながら、リアは俺に訊ねた。



 「ポムドールへの入り口が街なかにあるってのは考えにくいから……タクシーに乗って、街のはずれまで行ってみるか」


 「りょーかい」



 それぞれの方針が決まったところで、俺たちAグループとソラたちBグループは逆の方角へと向かった。






 俺とレイとリアとピエール33世のグループは、街のはずれにある小高い丘の上に立っていた。


 見晴らしがよく、海から吹く風が気持ちいいが、特にこれと言って何かがあるわけでもなかった。



 「『アトラス』って、神話ではどこにいるんだ?」


 「詳しくはわからんが、『黄金の林檎』があるところからそう離れていないところで『天球』を担いでいるらしい」と、レイは答えた。


 「でも、実在してたらこのあたりにいそうよね」リアは周囲を見渡した。「何かないかしら?」



 しかし、俺たちは何も見つけられなかった。仕方なく帰ろうと思ったその時、宙に浮いていたレイが、何やら後ろの方を指さしていた。


 木が植わっているところの奥へ行くと、石がゴロゴロ落ちていた。ここに石像か何かがあって、それが壊れてこうなったのだろうか?



 「……天球?」レイが首を傾げている。


 『どうなんでしょう?』ピエール33世はそう言って、くるりと回った。『風雨にさらされていて、よくわからないですね』


 「あ、待って。ピエール33世、あっち行って」ピエール33世に乗っているリアがそう命令した。



 リアが行こうとしている方向へ、俺とレイも近づいていく。


 するとそこには、石製の円盤があった。



 「ねえねえ。この彫ってあるやつ、十二星座のシンボルに似てない?」



 円盤の側面を指して、リアは言った。



 「確かに……しし座とおとめ座か?」


 『ちょっとわかりにくいですが、それっぽいですね』



 他の3人は納得しているが、俺にはよくわからない。


 

 「……あ。この隣にあるのは、てんびん座だな」



 その声に反応して、俺はレイのそばに立った――確かに、これは見覚えある。『Ωみたいなのの下に棒が一本ある』やつ。



 「じゃあ、あたしたちに関係あるものがあったのかしら?」


 『そうかも、ですね!』



 そういえば、この円盤、中央あたりが凹んでいる気がする。もしかして、何か丸いものがあった……?



 「……それは考えすぎか」



 俺たちは、他にこれといって何も見つけられなかったので、丘の麓まで下りることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。