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おもろい話って事前に言うと、スベリがち

〜放課後〜


加藤「昨日のあの動画見たか??」


志村「見た見た!!あの「なんでもチャレンジ」の365日間ホームレスしてみた、の300日目」


加藤「アイツの動画、マジでホームレスしてるから、リアルで本当に面白いよな(笑)」


志村「マジでそれ。ガチで寒そうだし、本当に辛そう(笑)」


北野「何の話!?俺も混ぜてくれ!!」


加藤「…………………」


志村「…………………」


加藤「えっと…どちら様ですか…??」


北野「クラスメイトの北野だよ!!何回も会ってるだろうが!!」


加藤「いや、記憶にないな」


志村「北野…??誰??」


北野「おいおい。ひでえな大親友…」


加藤「ちょっと誰のことを言ってるんだか…」


志村「急に話に割り込んで来ないで欲しいっすね…」


北野「何いってんだ??親友の2人に積極的に話しかけるのは、親友として普通だろ??」


加藤「何度も言うようだけど…」


志村「俺達は親友でもねえし、まず友達ですらねえ!!」


北野「そんな!?」


加藤「いつも通り、森田と杉本とイチャイチャしてろよ」


志村「それな」


北野「ところが、今日はあの2人欠席なんだよ…」


加藤「あ、そういや…」


北野「だから、俺に構ってくれ!!」


加藤「最低最悪の役割!!」


志村「絶対に嫌だ!!」


北野「まあいーじゃねえか!!俺も話に混ぜてくれよ!!」


加藤「まあ、どうぞ…」


志村「勝手にすれば??(笑)」


北野「イエーイ!!で、何の話!?」


加藤「「なんでもチャレンジ」っていうYouTuberの話」


北野「え??何それ。俺、ソイツ知らないから他の話題にできる??」


加藤・志村「「は??」」


加藤「なんだコイツ!?」


志村「しばくぞテメエ!!」


北野「いやだって、俺まったく知らねえんだもん。このままじゃ俺がつまんないじゃん!!」


加藤「いや知らねーよ!!」


志村「テメエが勝手に入ってきたんだろうが!!」


北野「そんなことより、今話題の「折り紙ちゃんねる」っていうYouTuberの話をしようぜ!!」


加藤「全然知らんけど、間違いなく話題にはなっていないことだけはわかる!!」


志村「折り紙をやるだけで、そんな話題になるわけねえだろ!?」


北野「いやすげえよ!?折り紙で五重塔を作った動画、500万再生だぜ!?」


加藤・志村「「本当にすげえじゃねえか!!」」


北野「コイツのことで語りつくそうぜ!!」


加藤「あ、どうぞどうぞ」


志村「お好きにしてください」


北野「マジで、コイツすげーよな!!」


加藤「うん」


志村「そうだな」


北野「折り紙で五重塔を折るとか天才だよな!!」


加藤「うん」


志村「そうだな」


北野「常人にはマジでできねえよ!!すごすぎ!!」


加藤「うん」


志村「そうだな」


北野「何その反応!?」


加藤「別に普通の反応だろ!?」


志村「そもそもソイツのこと知らんし…」


加藤「確かにスゴイんだけど、「スゴイねー」で会話が終わるわ!!」


北野「だったら、俺が面白い話をしてやるよ!!」


加藤「いえ、結構です」


志村「そう言って面白い話をできた人間はいない」


北野「で、この前さ、俺の友達がさあ!!」


加藤「急に話を始めるな!!」


志村「なんなのコイツ!?マジでマイペース過ぎるだろ!?」


北野「いや、マジで面白い話なんだって!!」


加藤「へえ…そこまで言うなら聞かせてもらおうか」


志村「それな。どれだけ面白い話なのか」


北野「実は俺の友達がさ、じゃんけんでグーだけ出して、相手に3連勝したのよ!!」


加藤・志村「「へーーー」」


北野「…………………」


加藤「…………………」


志村「…………………」


加藤「え!?話終わり!?」


志村「今のがオチ!?」


北野「うん!!」


加藤「クッソしょーもな!!」


志村「割り込んでまでする話じゃねえ!!」


北野「じゃんけんのグーだけで3連勝したんだよ!?すごくね!?チョキとパーを出さずにだよ!?」


加藤「いやまあすげえけど…」


志村「だから??って感じ(笑)」


北野「なんだよコイツら!?だったらお前達の面白い話を教えてみろよ!!」


加藤「なんで急に、面白い話対決になってんの!?」


志村「上等だよ。この俺様が面白い話って奴を教えてやる(ドヤ顔)」


加藤「ノリノリか!!」


志村「俺が友達と奢りじゃんけんした時さ」


加藤「お前もじゃんけんの話かよ!!」


志村「5回勝負にしたんだけど、「俺は次にグーを出す!!」って5回とも言って、5回とも一発でグー出して勝ったんだよね(笑)」


加藤「マジで!?5回とも一発で!?(笑)」


志村「そう。ソイツ曰く、「裏の裏をかきすぎたわ…」とか言ってたけど、ただのバカだよな(笑)」


加藤「間違いない。志村なんて、何も考えずにグーを出してただけなのにな(笑)」


志村「それな。クソ楽だったわ。勝手に色々考えてくれて(笑)」


加藤「えーただいまの判定、志村の勝利!!」


北野「…………………」


志村「どうだ。力の差を思い知ったか!!(ドヤ顔)」


北野「フ、フン!!別に全然面白くなかったし!!」


志村「なにィ!?」


北野「俺の方が、次に会ったとき100倍面白い話できるし!!」


加藤「いや、今すぐしろよ!!」


志村「絶対めっちゃ考えてくるだけだろ!!」


北野「明日、この場所でまた面白い話勝負だ!!首を洗って待っていやがれ!!」


ダダダダダダダダダ…


加藤「どんな捏造話を持ってくるんだろ…(笑)」


志村「それな。ちょっと楽しみ(笑)」


〜次の日の放課後〜


北野「よお。待たせたな」


加藤「おう」


志村「それで?(笑)」


北野「今からめちゃくちゃおもろい話していいか??」


加藤「何々??まためっちゃハードルあげるやん、大丈夫??(笑)」


北野「いや、マージでおもろい話だから。心して聞け」


加藤「逆に不安だわ(笑)」


志村「なんで話す前に「おもろい話」って言うのかな…(笑)」


北野「俺の知り合いがさ、あ、コイツは知り合いと言っても友達レベルではなくて、そこまで仲良くはないって感じ。一緒に遊びには行かないし「金はせがまれても貸してあげない」レベルの存在って感じなんだけど」


加藤「いや、その知り合いの説明なげえわ!!」


志村「興味ねえんだよそこ!!」


北野「ソイツ実はとある超有名俳優の隠し子で、大量の慰謝料ふんだくって、その金使って海外で性転換手術して女になって、アラブの石油王と結婚したらしいんだけど、財産を奪おうとして捕まって刑務所にいたらしいの。そっから脱獄してキャリーケースの中に入って荷物と一緒に日本に密入国して、俺ん家の近くの公園でホームレスしてたところでたまたまあっただけの関係、ホントそれだけの関係なんだけど、コイツがマジでおもろいのよ。コイツがさあ」


加藤「いや、前情報が全部興味深すぎるわ!!」


志村「そっちをもっと詳しく教えろ!!」


北野「いや、本筋の話には関係ないからさ」


加藤「だったら全部省略しろや!!」


北野「でもそれじゃ、コイツがどんな奴かわかんねえだろうが!!これからの話に必要なんだよ!!」


加藤「なるほど。必要な情報だったのか…」


志村「じゃあ、続きを話してくれ」


北野「それで、ソイツがさあ。パーだけで同じ相手にじゃんけん5連勝したんだよね」


加藤・志村「「またじゃんけんの話かよ!!」」


北野「マジでスゴくね!?ヤバくね!?パーだけで相手に5連勝したんだぜ!?」


加藤「オチは相変わらずクソつまんねえ!!」


志村「そして前情報、まったく関係ねえ!!」


〜完〜

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