【クラス対戦】6
身体能力強化魔法を使う女の子と、〈土球〉を使う女の子を倒してから、30分ほど経った。その間に、10人ほど、敵を倒した。
今、俺は、敵の元に向かうため、森の中を三木さんをおんぶしながら、走っている。
残りの敵の数を三木さんに聞くと、あと5人いるらしい。
「この、5人の中に白波さんは、いるかな?」
と、三木さんが言う。三木さんの、探知魔法は、敵の数は分かるが、それが誰かまでは、分からないらしい。
まぁ、それでも凄く便利な魔法だが。
「いるだろう」
(多分、いるだろうね。白波さんは強いから)
と、俺は、三木さんに言葉を返す。白波さんは、俺が【クラス対戦】で、戦った15人の誰よりも、強かった。
だから、白波さんが負ける姿が想像出来ない。
「やっぱり、そうだよね。白波さんは凄く強いから、一ノ瀬くん以外に負けるとこ、想像出来ないもん」
三木さんも、白波さんが負ける姿は、想像出来ないらしい。
それほどまでに、白波さんは強いのだ。だから、俺は、白波さんと戦えるのを楽しみにしている。
また、白波さんと、戦えるのは、とても嬉しい。
でも、【魔高の戦い】をした時よりも、強くなっていると、いいなぁ。
「一ノ瀬くん! ストップ!」
と、三木さんが俺を止める。
「どうした?」
(どうしたの?)
「すぐそこに敵が1人いるよ」
「分かった」
(分かった、ありがとう!)
俺は、三木さんを背中から、降ろし、敵の元へ向かう。
「気をつけてね!」
三木さんは、敵の元に向かう俺に、そう言ってくれた。
俺は、敵の姿を確認し、その敵に喜びを感じる。理由は、敵が白波さんだったからだ。
やっとだ! やっと、白波さんと戦える!
そう思い俺は、白波さんの元に走って向かう。
だが、白波さんと戦うことは出来なかった。何故なら、
「白波」
(白波さん!?)
白波さんが、いきなり倒れたからだ。どういうことだ!?
白波さんは、俺以外の誰かに負けたのか……。信じられない、あんなに強かった白波さんが負けるなんて。
白波さんは誰に負けたんだ? 俺は、白波さんが、誰に負けたのか疑問に思い、周りを見渡す。
だが、そこには誰もいなかった。だが、それは、おかしい。
三木さんの探知魔法では、敵がここにいたんだ。もし、その敵が白波さんだとしても、敵がいなくなるのが、速すぎる。
敵の魔法はなんだ? どこに敵がいる?
周りを見ると、木が1本も倒れていない。俺は、それに疑問を持った。
白波さんの魔法は、風魔法であり、その魔法で、戦うとすると、木が1本も倒れていないというのはおかしい。
まさか、白波さんは魔法を発動することなく負けたのか……。
この話を読んでいただきありがとうございます!!
もし、面白いと思った方はブックマーク登録と評価ポイントをよろしくお願いします!!




