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肉体の損傷がひどいから
まずはバーチャル世界でアバターを与えられた話
あれからどのくらいたったのだろうか。
魔王だった男は創めてみるような部屋の一室の小さなベッドの上にいた。
まだ、目がはっきりしない状態で周りを見たが小さな人間の子供たちと青年たちがいた。
体を起こそうとしても無理だった。痛みはないが指先でさえ動かすのも無理な状態であった。
動かない唇を動かし声を出した。「うー、おオオ イ・・」
医者には見えないが白衣を着た、若い青年が近づき「目が覚めましたか。半年ぶりの光はどうですか。」と明るいさわやかな声をかけてきた。
「体の方は損傷も酷く、まだ完治とまではいきませんが、リハビリをしていけば、ある程度は動かせるようになりますよ。今は義体としてこの体をお使いください。」
その言葉で安心してしまったのかまた意識が飛んでしまって、また、深い眠りについてしまったが翌朝mには、子供たちの少しはしゃいだ声で目が覚めてしまった。
「おじいちゃん、おじいちゃん。目を覚ましてください。おはようございますの時間ですよ。」
可愛い白衣の子供たちに起こされた。
暖かいおしぼりで顔をふかれながら、はっきりと今いる部屋の状況が確認できた。
ここは人間が行く病院の一室で、見たことない機器につながれた我に気づいた。
昨日の若い青年が部屋にいたこと気づくと、手に持っていた紙とペンを置いてこちらに来て話しかけてきた。「おはようございます。少しはしゃべれますか。言葉は通じますか。理解できますか。」
魔王は少し気がふれた様に「おはよう・・・ここはどこだ・・・・私の体はどこだ・・・なんでお前のことばがわかるんだ・・」
パニックを起こしかけたが、すかさず白衣を着た青年が、
「ここは我々の世界でいう、バーチャル空間です。簡単に言うと、共通の我々の意識だけが集える空間であり、意識があればあらゆる言語も通訳もなしに会話することも可能な空間です。」と答えた。
魔王は痛みも感覚もない状態が不思議だったのでいろいろ訊ねた。
「何だか不思議な感覚だ。痛みも寒さや温かさも感じない。ベットにいる感覚もないが・・」
といっている途中で青年が
「すいません。精神に負担をかけないようにしていたため、申し訳ありません。少し感覚を感じられるように、調節します。」
と言ったそばから、現実世界にいるような感覚が戻ってきたとおもいきや、いきなりこの義体を動かせるようになった。
「なんだこの義体は・・・」と言いかけると青年は「このバーチャル世界ではアバターというものである程度はさまざまに変えることのできる義体です。ご要望があれば変えることができますがまずは、このバーチャル世界で、違和感なく動かせるようにしてください。もう一つ、現実での魔王様の体での復活は難しと思ってください。理由はできれば察してください。現実の世界でも義体を用意させますので・・・」と告げられた。
魔王は「今すぐ現実世界には戻れないのか。いろいろ聞きたいことがたくさんあるのだが・・・」と神妙な面持ちでいろいろ訊ねた。
青年は誠実にさまざまな疑問を真摯に答えた。はっきり言えば、言葉もこの世界の知識もない状態で知り合いもいない状態ではまずいので、しばらくはこの世界の言葉だけでも話せるようになりましょうといていた。そして、締結した契約についての今後の話をゆっくりと進めよう話したところで、また、意識がなくなった。
次回は契約について
こまめにUPしてきますよ。




