システム
仮想世界が完成まじか
もう少しでこの仮想オンラインゲームが完成に近づいてきた。
「凄いですは、オーマおじ様。一人でもオンライゲームが作れそうですね。」
「ありがとうな。サラのおかげだよ。でも、少し根本的な事が分からないだがな。」
「あら珍しい、オーマおじ様がわからないなんて。」
「ゲームの作り方なんて、この前までは素人だったんだから、散々教えてくれたじゃないか。サラ、今さら、そういうな。」
「うふふ、これ以上、オーマおじ様に教えることなんてないわ。」
「このダンジョンシステムにおる、ダンジョンマスターたちは人工知能で動いてるんじゃろ。ノンプレイヤー・・・NPみたいなものだろ。NPに魂を入れるみたいに感情を持たせることができんかの~。」
「どういうこと、オーマおじ様。聞かせて。」
「なんじゃ。たとえばダンジョンマスターや階層主が倒されたら、一定時間がたったらまた復活して…という具合にくりかすじゃろ。我・・・私も魔王をやっていたからわかるんじゃが、それぞれのダンジョンマスターは競ってたんじゃ。俺のほうがいっぱい人間を殺したなんて、具合にな。たまに、ダンジョンマスターがやられて、ダンジョンを支配する奴や、ダンジョン事体がより強力なマスターを召喚したり生み出したりするんじゃ。ダンジョン事体が生きてるみたいに成長するためにな。付け加えると、ダンジョンやマスターが進化するんじゃ。そんなことできないかの~。」
「ダンジョンに感情があり、生きているっていうことなのかな・・・・まあ、地球って星事体も生きてるっていわれるしね。う~ん。出来ないことはないかもしれないよ。」
「できるのかサラ。ゴーレムが自分の意思を持つようなことも出来るのか。」
「難しいけど、監視人をおけば簡単にできるよ。オーマおじ様。空気が読める人がいればいいんじゃない。」
「空気の読める人とな・・・」
「だから、人気のあるダンジョンはイベント発生頻度を上げたり、難しくしたり、拾えるレアアイテムを増やしたりしてもいいんじゃない。飽きなくなるよ。」
「面白くなるのか。ダンジョンマスターや階層主が単に強くなったりしたり、たまには、遊ぶ冒険者まがいのゲームプレイヤーを強くしてもおもしろくなるんじゃないのかな。サラや。」
「監視人なんて、この仮想オンラインの神様みたいだね。もしかしたら、オーマおじ様の世界にも監視人みたいな神様がいたんじゃないの。」
「それをいうなら、サラや。この世界にもいるかもしれんぞ。ははははは。」
そんな話をしている最中に、二体のアバターが現れた。
「ご機嫌いかがですか。聖オーマ様。完成まじかで何よりですな。」とニックが挨拶した。
「おお、ニックどの、ご無沙汰してるの~。そちらのお嬢さんは・・」と言いかけるとサラが
「ジェーンどうしたの。久しぶり~、げんきだった。こんなところまで、どうしたの?なんかあったの?」
「相変わらず能天気で何よりです。」
「能天気って何よ。いつもいつも、ジェーンたら。」
「そちらの方がオーマ様ですね。そのアバター知り合いに似てますわ。本当にサラ好みですわ。」
「そんなのかサラ。知り合いに似てるのか。」
「お父様に似てるの・・・オーマおじ様・・・・ほほほ。余計な事を言わないでジェーン。」
「ふーん。お父様似ね~。言われればそうかもしれないかも。そういうことにしてきましょ。今日はニックに頼んできたのよ。」
「やっぱり、なんかあったのねジェーン。」
ニックはジェーンの方を向いて申し訳そうな顔をして、サラみた。
「ハッキングされたのは、こちらにも少しは非があったんだよ。わかるかサラ。ハッキングの形跡からジェーンに被害があったことがわかったんだ。少しまずい状況になりそうだったんでジェーンと話をしてこちらに来ることにしたんだ。」
「ニックどの。我にもわかるように説明してくれ。」
「仮想空間なんで情報が残るんですよ。その情報を悪い奴がいて利用しようと企んでいるようです。」
「どんな情報を利用しようとしてるんだ。ニックどの、教えてくれ。」
「簡単に説明すれば太古の昔に生きていた恐竜を改造して異世界に送り込もうとしてる輩がいるんです。ジェーンの研究してる恐竜に関する情報などが被害にあったので・・・まだ、他の研究所も狙われている可能性もあるので・・・。」
ニックの話を聞いて、オーマは仮想空間を出る決意をした。
次回、時空のハザマ
ぼちぼち更新します。




