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女帝に転生しまして  作者: マキシム
女帝に転生しまして(番外編)
23/42

元聖女と出会う

ごきげんよう、オリビア・アスファードです

娘のミーナ・アスファードと皇太子のアレス・インジェントの婚約が決まり愚弟と妹分は大喜びでした

まぁ、それはさておき、私は現在、夫の代行として豊穣祭に出席し、それを終えて馬車に乗って皇都へ帰る途中でした


【オリビア・アスファード】

「ふう、とりあえず豊穣祭は何事もなく終わって良かったわ」


【部下】

「オリビア様、五穀豊穣を願う祭りですので何事も起きない方が一番でございます」


【オリビア・アスファード】

「それくらい分かってます。まるで私が騒ぎを起きるのを待っているとしか聞こえないわよ」


【部下】

「それは誤解でございます」


私は部下と軽口を叩きあっていると・・・


キキッー、ヒヒーン


【オリビア・アスファード】

「何かしら?」


【部下】

「少々、お待ちください。おい、どうした」


【御者】

「前方に行き倒れの者がおります!」


私は馬車戸を開けて覗くと、そこには確かに行き倒れている人がいた


【部下】

「私が確かめてきます。オリビア様は馬車の中でお待ちください」


部下が確かめに行った後に私に報告した


【部下】

「どうやら年端も行かない娘と判明しました!衰弱していますがまだ息があります!」


【オリビア・アスファード】

「とりあえずその娘を皇都へ連れていきます!馬車に乗せなさい!」


私はそう命じて、行き倒れの娘を馬車に乗せ、急ぎ皇都へと向かった

皇都へ到着し真っ先に医者に見せ、医者からは安静にしていれば回復すると知らせを聞き、私はほっと胸を撫で下ろし屋敷へと帰った

そして医者から知らせがあり、例の行き倒れの娘が目を覚ましたらしい、安静にしているとのである。月日が立ち、私は早速、その娘に会いにいった


【医者】

「オリビア様、ようこそお越しになりました!例の娘は順調に回復しています」


【オリビア・アスファード】

「面会できるかしら?」


【医者】

「はい、それは問題ありません」


医者の案内で私は例の行き倒れの娘と対面した


【???】

「先生、ごきげんよう!あの、その御方は?」


【医者】

「やあ、この御方はここまで運んでくれたんだよ」


【???】

「そうなのですか!助けていただいてありがとうございます!」


【オリビア・アスファード】

「貴方も元気そうで良かったわ!私はオリビア・アスファードよ」


【???】

「オリビアって、もしかして女帝様ですか!大変失礼いたしました!」


【オリビア・アスファード】

「いいわよ。今は体を直すことに専念しなさい!」


私は医者と部下に二人だけで話をしたいと席を外してもらった。そして素性を聞くことにした


【オリビア・アスファード】

「それで貴方の名は?なぜ行き倒れてたの?」


【アメリア・ヨーク】

「私はアメリア・ヨークと申します。元はイザリナ聖国のヨーク家の伯爵令嬢で当代の聖女の役目をしておりました」


【オリビア・アスファード】

「イザリナ聖国って確か、代々聖女を信奉する宗教国家よね。その聖女がなぜここにいるの?」


【アメリア・ヨーク】

「私、追放されたのです」


【オリビア・アスファード】

「何ですって?」


話を聞くとアメリアには婚約者のクロエ王子がいたんだけれど、その王子には想い人がいて、アメリアがその想い人をいじめたと濡れ衣を着せて身分剥奪の上、国外追放したとのこと。肝心の国王はヨーク伯爵家のシマを密かに狙っていたらしく、これに便乗して伯爵夫妻は身分剥奪の上、領地没収、幽閉生活を強いられているらしい


【オリビア・アスファード】

「それは気の毒に」


【アメリア・ヨーク】

「噂で聞いたのですが、その想い人が聖女に選ばれたとか、しかし神託で選ばれた者以外が聖女になると国は災いが起きると伝承に書いていたのですが・・・」


【オリビア・アスファード】

「時が立てば、その伝承もただの語り草として忘れられたのね」


【アメリア・ヨーク】

「はい・・・」


【オリビア・アスファード】

「でも伝承を残しているということは過去にも同じことが起きたということでしょ、貴方を追放したあの国は今頃、天罰が下っていると思うわよ」


【アメリア・ヨーク】

「天罰ですか?」


【オリビア・アスファード】

「私の勘は当たるのよ」


そして私はこれからどうするのか、アメリアに聞いてみた


【オリビア・アスファード】

「それよりも貴方、これからどうするの?」


【アメリア・ヨーク】

「・・・・」


【オリビア・アスファード】

「よければ公爵家の屋敷にこない?客人として丁重にもてなすわよ」


【アメリア・ヨーク】

「よろしいのですか!」


【オリビア・アスファード】

「袖振り合うのも多生の縁よ」


【アメリア・ヨーク】

「ありがとうございます!この御恩は一生、忘れません!」


私はアメリアを公爵家の客人としてもてなした

すると息子のトーマがしきりとアメリア嬢に熱烈なアプローチしていた。さては惚れたな

ちなみに、あの国がどうなったかは後のお楽しみね

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