雷の日
今日は朝からどんよりと曇っていた
かなはいつものように出窓へ上がったが、ひなたがないことに、しょんぼりと耳を下げた
外ではパラパラと雨が降りだし、すぐに土砂降りになった
風で窓がガタガタと鳴り出し、かなは出窓から床へと降りた
「あお、下に行こう」
かなが声をかけたその時だった
稲妻が空を裂くように走ると、ゴロゴロゴロゴロと雷が鳴り響いた
あおは驚いた様子で、固まっていた
魔術師は立ち上がると、あおを抱き上げた
「かな、下へ行こう」
魔術師はあおを抱いたまま階段を降りて行った
魔術師がラタンチェアへ座るとかなも来てあおのおでこを舐めた
固まっていたあおがかなを見ると、続いて魔術師を見上げた
再び雷が鳴るとキュッと鳴き、魔術師の服の中に隠れようとした
「あお、大丈夫だよ」
かなの声にも聞く耳を持たずあおは隠れようとした
魔術師は服の前を少し開き、あおが入れるようにした
あおは潜り込むとモゾモゾとしていたが、しばらくすると落ち着いたのか、雷が鳴っても静かにしていた
あおが落ち着いたのを見届けると、かなは安心したように魔術師の腕にもたれかかった
魔術師は、かなが落ちないよう抱えるように支えると、かなが見上げて来た
「あお、あるじのそばで落ち着いたね。ぼくもあるじのそばが好きだよ」
魔術師がかなの頭を撫でた
「私も、かなとあおがそばにいると安らぐよ」
「へへへ」
かなは嬉しそうに笑うと、そのまま目を閉じた
魔導書は読めないが、たまにはこんな日があってもいいものだ
かなを撫でながら魔術師はそう思った




