第十二話 「想いをこめて」
ご覧いただきありがとうございます。
本作は
「中華風後宮ファンタジー」
「年上攻め×主人公受け」
を詰め込んだBL作品です。
シリアスになりすぎず、基本はコメディ寄りで進みます。
どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。
「わあー! すごい!」
広場に着くと、
人々が次々に天燈を空へと放っていた。
思っていたより、ずっと大きい。
「玄曜、傾いてる! ちゃんと持てよ!」
「……うるせぇ」
素のまま、小声で言い合いながら、
二人で天燈を支える。
「せーの!」
同時に手を離すと、
天燈はふわりと浮かび上がり、
無数の光に混じって、ゆっくりと夜空へ昇っていった。
「……綺麗」
「……そうだな」
橙色の灯りが、空いっぱいに広がっていく。
「ねぇ、玄曜」
「なんだ?」
オレは玄曜の前に立ち、向かい合う。
真っ直ぐに。
ゆっくりと。
玄曜の瞳には、オレだけが映っている。
オレの瞳にも――玄曜だけだ。
玄曜。
オレは、誰よりも玄曜と一緒にいたい。
誰よりも、側にいたい。
だから――
「玄曜が……何者なのか、教えてほしい」
逃げないでほしい。
壁を作らないでほしい。
玄曜の中に、
オレを踏み込ませてほしい。
※作者より
お読みいただき、ありがとうございました。
龍霊雨器と流星、そして玄曜の物語は、まだ続きます。
龍霊雨器は【火・木・土 20時半頃】更新です。
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