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第96話「涙」

いくら探しても見つからない。

千香の学校内にいると思い、全て探したが、優芽の存在は確認できなかった。


「はぁはぁ、全くどこに行ったのよ」


先程まで昇っていた太陽が夕陽に沈み周辺を暗くさせている。


「もしかしたら学校に戻っている?」


ふと、そんなことを思い夕陽は麻友に電話をかけた。

呼び出し音が流れると本人は出た。


「夕陽? どうかしたの?」


ちょっと息を切らしながら夕陽は答える。


「そっちに優芽は来てない?」


「え、来てないけど。もしかして何かあったの?」


「後で話すわ」


スマホの通話ボタンを切ると夕陽は考えた。

学校に戻ってないとすると公園?

いいや、そこは考えにくい。


「もしかしたら」


一旦自分の学校まで戻りそこから40分反対方向に向かって歩く。

途中公園がありそこを抜けてしばらく歩くと優芽の家だ。

夕陽は今まで来たことなかった。

もちろん優芽も夕陽の家に来たことがない。

ピンポーンと家のチャイムを鳴らす。


「優芽! ごめんなさい。貴女を傷つけるつもりじゃなかった。あれはただの間違いなの」


だが、優芽は返事もない。


「お願いだからドアを開けて。私は優芽がいないと笑顔で過ごせないの」


カチャッとドアは開いた。


「優芽」


少し落ち込んでる表情である。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

「千香さんといても笑顔で過ごしてたよね」


「あれはただの作り笑いよ、私の本当の笑顔は優芽だけしか見せない。それは知ってるはずでしょ」


「でも、私に嘘付いて千香さんと電話してた」


「それは…それはしてないと言えば嘘になる」


「ほら! 夕陽は色々な人に手を出しすぎ、この前のお姉さんだって夕陽のことを好きになりかけてた。それに加えて今度は元カノの千香さん。どうして、そんなに私から離れていくの」


「私は別に離れてなんかないわ、ただ、その時その場で対応してるだけあって、好意があるわけなんか」


「絶対にある! 最初に出会った時から私達はSとMの関係。だから好きっていう感情もなければ付き合ってる事実もない」


「そんなことないわ、私は優芽を愛してる」


「もう帰って!! 1人にさせて」


そういうと優芽は玄関から離れ奥に行ってしまった。

少し離れた所から優芽の泣き声が聞こえてくる。

夕陽は悔しいけど少し距離を置こうとその場から離れた。 




前にも同じことを言ってたと思うのですがまた1話から振り返って読み直しました。

最初の方で夕陽と優芽は付き合ってるんじゃなくてただのSとMの関係だったんですよね。

だからその延長線上ずっとこの関係は続いてたんだなと思うともう2人を付き合わせたほうがいいのですが千香の問題もあるのでこれからどうしようかなというところで詰まってます。

それでは。

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