最終話 それから
良く晴れた大公爵家の広い庭で、小さい子供たちの声が響いている。
「パパ―ねえ見てみて」
「むうーパパは今日僕と遊ぶの!!」
「だめえ、私なの!」
あれから2年が経過した。
私のルミナも2歳になり、絵美里のリカルドとルルのメリアも1歳半だ。
どうやらうちの子たちはパパの勇者の血が濃いらしく、成長が早い。
ルミナ1歳になる前に話し始めたしね。
「ははっ、喧嘩しないよ?ほら、一緒に遊ぼうか」
「「「うんっ」」」
俊則はやっぱりデロデロで、メチャクチャ甘いお父さんになっている。
子供たちはパパが大好きだ。
私はガゼボの椅子に座り、相変わらず私の世話をしてくれるルルの入れてくれた紅茶を飲み、その様子に目を細めていた。
「ロナリアお姉さま、なんか不思議ですね」
「ん?何が?」
「だって……こんなに幸せで……ちょっと怖いです」
絵美里が吹き抜ける風に帽子を押さえながらガゼボへと入ってくる。
「ルルさん、手伝いますよ?私も紅茶欲しいかな」
そして慣れた手つきで紅茶を淹れる。
「絵美里お疲れ様。ありがとう。……もう目立つんだからいいのに」
「ふふっ、舞奈さんこそ。もう来月ですね」
「うん」
実は私たち3人、また妊娠している。
私は多分来月で、絵美里はあと3か月くらいかな。
ルルはこの前4か月くらいって言われていたから、今ちょっとつわりがあって具合悪い日が多いけど、今日はとても元気だ。
因みに例の組織は。
今会長をアイノリア嬢が引き継いでいて、なんだか伝説級として世の百合の皆さまから羨望のまなざしを受けているらしい。
ははは、笑うしかないね。
因みにエリスも卒業して、今カイザーさんと一緒に暮らしています。
結婚はしていないけどね。
ドレスト侯爵様からミッションを課せられていて、それをクリアーするまでお預けらしいよ。
まあ、時間の問題だけどね。
二人ラブラブだし。
ドレスト侯爵家はエリスのお兄様が隣国のお姫様と結婚して継ぐようです。
まあ、侯爵様全然元気なので、しばらく後なのだろうけれど。
それから私、また新しい妹が出来ました。
お母様きっと体も若いのね。
もう43歳なのに凄いわ。
相変わらずお母様とお父様も恥ずかしいくらいにラブラブです。
※※※※※
「はあ、ルル、俺にも紅茶お願いしてもいいかな」
想いを馳せていたら、私たちの旦那様が息を切らせながらガゼボへと顔を出した。
子供3人を抱えながら。
「まあ、寝ちゃったのね……3人とも可愛い♡」
「うん、いっぱい遊んだからね。はあ、本当に可愛い。――天使みたいだ」
俊則が優しい目で子供たちを見る。
……むう。
「俊則……その、私も…抱っこ♡」
うう、なんか急にしてほしくなっちゃった。
俊則子供を優しく椅子に寝かせ、私を優しく包んでくれる。
「舞奈?もうお腹大きいから抱っこは怖いかな。これでいい?」
「ん♡……うん、許す♡」
俊則の優しいキス付き。
ああ、ほんと。
いつまでも慣れない。
嬉しすぎる♡
俊則の服を絵美里が引っ張る。
「もう、先輩?私も……」
「あ、うん。はあ、絵美里可愛い」
優しく絵美里を抱きしめキスをする俊則。
絵美里スッゴク可愛い顔してるし……
むうっ!
「あ、あの……シュラド様?その…私も……あう♡」
まだお腹が目立たないルルを優しく抱きしめそしてキスを落とす俊則。
「ああ、ルル、可愛い。……大好きだよ」
「うあ♡……嬉しいです♡」
むううううう!!!
このたらしめ!!
…はあ。
しょうがないけどね。
だって
私の愛する俊則は。
地球の時カッコ悪かった俊則は。
絶望していたけど凄く頑張って。
努力して。
歯を食いしばって。
そして私を見続けてくれていた俊則は。
スッゴク優しいんだもん。
オムライス、本当においしかったよ。
大好きだよ。
ずっとずっと……
愛しています。
FIN
これにて完結です。
お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
舞奈のお話はこれで終了ですが。
たらふくごんワールドはまだまだ幾つもの物語、書いていく予定です。
ぜひ、他の作品にも目を通していただければ幸いでございます。
本当にありがとうございました!




